超雑読と趣味と

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【何かこのジャンルではない感じ】七尾与史『死亡フラグが立ちました!』

明日はお休み。

いろいろやること増えるけど頑張るよ。

 

 

 

 

死亡フラグが立ちました!
七尾与史

宝島社 2010年07月20日

by ヨメレバ

 

 

 

 

不可解な事故死は…

さる政治関係人物の死、

そしてある組長の死…

それは事故死に見せかけた殺人だった…?

 

どうやらそう仕向けているのは

「死神」と呼ばれているものの

仕業だと言われているみたい。

 

それを調べるために

ある底辺出版社の

あとがない男、陣内トオルは

この都市伝説的な存在を探すことになるのですが…

 

感想

久しぶりに当たったよキワモノ系。

読めるキワモノ系だけれども

かなり変化球的な作品となっています。

 

トリックが人を「煽動させるもの」という

かなり特殊なものになっている以上

ちょっとこの時点で私はフィルターを通した目でしか

読むことはできなくなりましたね。

 

まあ一応この死神の正体というのは

ほとんどの人が途中でなにものかは認識できるとともに

協力者がいるということもすでに答えは出ています。

謎解き要素も正直あまりないんだよね。

 

まあある種の別の作家の比較を

ここでは出したくないですが

ぼかして出すとすると規模だけで…おっとそこまでだ

に似た様な感じでしたね。

 

ただその偏りはまだとげの部分や

読者をある種見下すような感じの文は

ないのでマシには思えましたがね。

 

でもこれだけ引っ張っておきながら

かなり終盤の方に難があるんですよ。

 

ちゃんと黒幕(すでにちゃんと正体も出てる)が

出てきているのにかかわらずすべて濁すんですもの。

でも確かこの作品、シリーズもので

続きが出てるんですよね。

 

だからそこに何らかのものがあるのではないかと

私は勝手ににらんでいます。

 

ただし着眼点がちょっと特殊な著者だからなぁ

そうでない可能性も否定できないですね。

 

登場人物は

かわいそうな役割の陣内もそうですが

名探偵にふさわしいけど余計な言動が多い

本宮。

 

そして結局命を狙われた松重。

ちなみに彼は悲しきかな命を落としますが

その原因はしっかりあやしい描写として

出てきているんですよ。

 

そこに関してはお、とは思えましたが

作りに癖があるんだよな…

 

おわりに

悪くはないけれどもミステリーというかというと

?マークがいくつもついてしまう作品です。

仕方ないよな。

 

ちなみに続きの作品も全部読むからね。

当たり前。

 

 

おわり