明日は出る日では特にないです。
その代わり特別な日がやってきます。
闇のなかの赤い馬 講談社 2004年01月
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始まりは落雷が招いた
汎虚学研究会はある罰当たりな研究(?)のせいで
さる神父に徹底的に目をつけられていました。
よくもまあキリスト教系の学校でやったものよ…
しかしながら後日、その神父は不幸なことに
雷が体に落ちてしまい
結果亡くなってしまいます。
その事故はそれで終わったのですが、
まだ悲劇は続いたのです。
別の神父が今度は人体発火としか
思えない状況で命を落とすのです…
感想
要所要所にあやしいポイントが
ふんだんに詰め込まれている作品です。
また宗教が絡む学校ということで
いろいろなことがありそうな予感です。
いや、現実あるんだけどね。
ちなみにこの学校は意外なことに(!)
男女共学です。
寮生と通学の子がいて
問題児ばかり(!)の汎虚学研究会(4名)は
寮生となっています。
1人だけ実は女子が紛れていますが
女子なんてとんでもない。
行動力に関しては主人公のタマキを
はるかに上回ります。
そのためかわいそうなタマキ君は
勝手にワトソンに任命されて
夜にちょっとしたことをやらされた挙句に
過労(当たり前だ)で授業中に爆睡した挙句に
悪夢を見る悲劇に見舞われてしまいます。
なんてかわいそうな人じゃろうか…
しかも大体メンバーのしりぬぐいをさせられるのが
このタマキ君ですからねぇ…
この悪夢が実は事件のキーになりえるのです。
1つ目のウォーレン神父の死亡に関しては事故でしたが
2番目のベルイマン神父に関しては事件となっています。
どうやらタマキはそのキーとなるものを無意識に
見ていたようでそのために悪夢として
彼に刻まれてしまったのです。
何せ悲劇的な状況も見ていますからね。
2番目の事件ではね。
さて、2番目の事件は状況からも
自然発火にしか見えない感じになっています。
でも、こう書かれていることはそれは「否」です。
じゃあ誰が…
どうしてそうならざるを得なかったか?
まあ感想で明かすわけないよね。
ただし、ヒントとなる部分は序盤の
汎虚学研究会のひねくれ不良であるタジオが
すでにそうではないかと思われる発言をしてるよ。
ちなみに現実例でもこういうケースはあるので
事件のカギを握るのではないかと思われる人物が
見舞われた悲劇がね…
多分その特殊性からも
大体察することはできるでしょう。
きっとタジオの発言はある種正しいんだと思うな…
おわりに
区切り方よね!!
まあそれはそれででしょうが消化不良感は
否めませんでした。
悪いわけじゃないけど
嫌悪感を覚える人は一定数いると思います。
でもヒントはそこかしこにあったから仕方ないね。