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乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【なぜに新婚カップルたちは…?】西村京太郎『夜間飛行殺人事件』

戦利品は開封したら即きれいにするスタイル。

仕事場はきれいでなければなりません。

 

 

 

 

西村京太郎『夜間飛行殺人事件』

夜間飛行殺人事件
西村京太郎

光文社 2009年11月

by ヨメレバ

 

 

 

 

新婚カップルが消える…?

晩婚ながら一応「新婚」な十津川夫婦(ただし妻は再婚)。

そんな彼らは新婚旅行を楽しむべく

羽田発札幌行きの最終便に搭乗しました。

 

現地に着くと新婚夫婦の

トラブルを助けることになります。

連絡先をもらい別れる一行。

 

しかし、この夫婦が突如として

行方不明となってしまうのです。

 

しかもほかにも

行方不明になった新婚夫婦がいて…

 

感想

これは賛否が出やすい作品かもしれません。

作品そのものはかなり練られており

事件のキーとなる三組の新婚夫婦の

行方不明事件が思わぬ展開へと辿っていきます。

 

そして犯人に関しても

中盤の方であっさり判明しますが

かなりそこにはハードな事情が隠されています。

 

一応殺人も起きますが

正直、添え物程度と思ってください。

添え物、と言ってしまうとなんか軽い感じになりますが

実際真相の重きはあまりそこにはおかれていないのです。

(一応目的の遂行の邪魔という点では殺されていますが)

 

まあこの真相部分がキモといっても過言ではないので

あまり多くはこの感想文で費やすのはやめましょう。

なんかうっかり明かしてしまうと大切さが

伝わってこない気がして。

 

ただし、正直な感想を言ってしまうと

この一連の犯罪に加担したものたち(ここ重要)は

悪手としか思えない手法を取ってしまいました。

 

要するに犯罪を用いることによって

結果をあまりに急ぎ過ぎたわけですよ。

確かに隠れ蓑にする計画は面白いですし

それが「期限付き」であることもまたなかなかと思います。

 

でもね、それならば加担した連中に

もっとやりようがあったのでは?と思うのですよ。

この時代ではまだそういうのがなかった

(刊行年代上まだSNSなんて当然ない)わけですが

それならば絶対的な方法って結構あったはずです。

 

じゃあ今回の

終盤にかけての犯罪もその1つじゃん?と思うでしょ?

いやいやいやいや、あまりにも悪手よ。

むちゃなことをしたうえでの「結果」ならば

それはいくら正義だとしても犯罪が絡む以上、悪なのよ。

 

それがために最後十津川警部はあの行動をとるのです。

それが「正義」に映るのは当事者だけ。

傍観者からすればそれは無謀なことをしてなしえた

「正義をかさに着た愚劣な行為」

それだけなんよね。

 

おわりに

実はこの著者で一企画やろうと思っております。

もう何をやるかはこの阿呆なブログの中の人を

知っていればお判りでしょう。

 

他2作家でもやるつもりだよ?

完全ネタ枠なのでぬるい目で見つめていただければ。

 

著者の作品ね、結構深い作品が

出てくる場合が多いんだ。

これも考えさせられるよね、正義の「やり方」

今回のは悪手オブ悪手な。