超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【最後に見える、やさしさ】ジェームズ・ヤッフェ「ママは眠りを殺す」

今日は特に動かず。

25ozのデニム、大台越えても履けたけど

やっぱり余裕があったほうが育てられるので体、戻します。

 

 

f:id:misasaru:20191216092739p:plain



 

 

ジェームズ・ヤッフェ「ママは眠りを殺す」

ママは眠りを殺す
ジェームズ・ヤッフェ

東京創元社 1997年11月

by ヨメレバ

 

 

劇場で本当の「殺人」が

演劇でも時に、殺人というシーンが描かれることがあります。

この作品でも本来はそうなるはずでした。

ところがどっこい、そうはならなかったのです。

現実に殺人が起き、人が死んだのですから…

 

感想

今回はマ●コン要素は比較的控えめになっています。

だけれども、まったくはないわけではありませんので注意。

うん、たぶんだけれどもさおそらくこれらの思想の方々は

家族の絆が強い人たちなんだろうね。

何せ迫害の憂き目を見ている人種ですからね…

 

事件はメサグランデの市民の劇団で起きました。

シェークスピアの劇中に人を指すシーンがあるのですが

まあそれが普通ならば、マネごとになるはずなのです。

だけれども、そうはならずに現実に殺人が起きてしまうわけなのです。

 

事件は真っ先に関わっていた人に矛先が向きます。

ですが、何とかしてその嫌疑が晴れます。

 

その矢先にまた事件…

 

この作品には激しい憎悪が現れています。

なぜならば、殺されたものがその者に対する憎悪を

著しく抱いていたからです。

 

そして…第二の犯行に関しても

またしても憎悪が見え隠れします。

ただし、ここまでくるともはや病的でもあるんですよね。

そこまでするかな、と思いました。

 

で…この作品

実は醍醐味が存在するのです。

最後の最後、ママが隠してきた事実が

最後に露呈してきます。

 

ただし、これに関しては今回ばかしは

アンフェアではありません。

いろいろな意味でこうするしかありませんでした。

なぜかって?実はこれに深くかかわってしまった

関係者が存在するからです。

 

ここまで書いてしまうと事実は読めてしまうことでしょう。

ちょっと書きすぎましたね。

ただし、この最後の自白中の

望まぬ展開になったときの結果に関しては

私は必ず露呈する、という結論を出したいと思います。

 

なぜならば、その事実に関わった人には

そのような上手な立ち回りはできないと思います。

確かに今回はそれが成立しました。

 

でもあの弱さではどこかで自分の命を

落としかねない事態になるでしょうね。

遅かれ早かれ、そうなることでしょう。

 

おわりに

やはり私には合わない作品ね…

でも最後に関してはそうせざるをえなかったと思っています。

バッドエンドだったけど、それでいいと思うな…