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【消えた特急に隠されたとんでもないもの】クライブ・カッスラー『マンハッタン特急を探せ』

大事な人の、大事なもの。

絶対に手に入れたいんだ。

私はそっちでは貢献はしてあげられない。

だからこそ…

 

 

 

 

クライブ・カッスラー『マンハッタン特急を探せ』

マンハッタン特急を探せ
クライブ・カッスラー

新潮社 1982年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

なぜか存在がわからぬ特急

その特急はあるトラブルにより事故に見舞われ

沈没されたとしていました。

 

ところが、沈没しているはずなのに関わらず

なかなかそれは発見されずにいたのです。

 

どうして昔の事故にこだわるのか。

実はそこにはある文書が「あった」と

されているのです。

 

その文書はアメリカとイギリス間に

大きな影響をもたらす重大な文書。

それ故に都合の悪いイギリス側は

なんとしてもアメリカが入手するのを阻止したかったのです。

 

感想

カナダの特殊な場所の色が強い

ケベックの独立をめぐる作品となります。

実はそこの首相の身近にはとんでもない反乱因子がいて

なんとかして首相であるサルボーを亡き者にしようとしたのです。

 

ところがそれは失敗に終わることとなるのです。

今回はこの文書にケベックを左右するかもしれない

時効が含まれているがゆえに壮絶な戦いとなるのです。

 

まあそんなことに駆り出されるのは

われらがピット氏でございます。

今回は彼に惚れてしまった隠された事実を

発見したハイジという女性がある主キーと言えるでしょう。

 

それゆえに彼女はこともあろうに

かつて凄腕だったスパイに

狙われる羽目となってしまうのですから

やっぱりホの字になるというね。

 

まあ彼女は前作に

重大な事実を提供してくれた人の

交際相手(!!)だったから

老け専(?)なのかもしれないですね…

 

もちろんこの作品の醍醐味である

潜水シーンは健在です。

ただし今回はブツがブツ、

しかも文書は確かに重大目的ではあるものの

それ以外にもとてつもないものが出てくるのです。

 

それゆえにこの特急は

悲しい運命を迎えなければならなかったのです。

だけれどもそのもう1つを得ようとしたものは

計画は完璧だったものの、

偽装行為によって命を落としてしまったんですよね。

 

ちなみに豪華に2回潜水シーンはあります。

ただしあまり最初はいい結果は出なかったようです。

まあぺー…おっと誰かが来たようだね。

そういうことなので2回ある訳です。

 

2回目はちょっと特殊ですからね。

ヒントはもうこの感想文に出ているので。

 

まあ、長かったね。

 

おわりに

無双シーンは終盤が印象的でした。

まさかあんな形でイギリス側を

翻弄するとは思わなかったですもの。

 

そしてすべてが終わったとき。

まああの凄腕のスパイは

確かにピットの敵だったけれども

やらされた感が強い人物だったものね。

 

だって本来は引退していた身ですし。

無理やり起こした挙句にね…

他のイギリス側とケベックのメンツたちは

本当ク●(特にカナダ首相夫人はク●の極み)だったけれども

ショウに関しては間違いなく紳士でしたからね。

 

現役時代はすごかったんだろうね…