超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【狡猾な悪魔は…】有栖川有栖『双頭の悪魔』

 

お知らせします、明日の足休みは

見事に吹っ飛びました。

吹っ飛びましたとも!!

(今週も見事に一番忙しい曜日確定)

 

 

 

 

双頭の悪魔
有栖川有栖

東京創元社 1999年04月

by ヨメレバ

 

 

 

 

推理小説研究会、マリアを探しにやってくる

今回は見出しも派手にやってみました。

そう、前回のあのショックにより

傷心状態になってしまったマリア。

 

そんな彼女が行った村はある相場師が

廃村を買い取って作った芸術村でした。

 

はじめマリアはそこを拒絶されてしまったのですが

その時に負傷をしてしまったのです。

そして疲労も重なり…

 

一方マリアがその村にいることを知った

推理小説研究会の面々は…

 

感想

2つの隔離されている場所で起きる殺人事件が

ネックの作品となっております。

 

ちなみに木更村で2件

夏森村では1件殺人が起きます。

 

ちなみにですが1件に関しては…

本来は起こらないはずの殺人事件だったのですが

この殺されたカメラマンは実に質の悪いやつで

結局それがアダとなって殺されたのです。

 

2件に関しては思わぬ裏側が隠れています。

これが本当に恐ろしいことなんですよね。

 

ただし、最初の殺人事件に関しては

なぜその人が殺されたかに関しては

きちんと理由があります。

 

だけれども、江神が途中でもしや…と思った時点では

まだその事項は結び付けることはできなかったわけです。

 

まあ確かにそういう関係性の悪さはあったんですよね。

だけれどもそれ以上に根深い事項が

隠されていてですね…

 

それと、この作品は思わず「え゛」になってしまう

事実が途中に出てきます。

それなりにでも作品を読んでいれば

その場所にそいつがあることがちゃんちゃらおかしいということに

なってしまうわけなんですよ!!

 

だからこの作品は真相は実質わからなくても

問題はないと思うのですよね。

私も今回は無理だったな…

 

しかもこの「真の」犯人に関しては

江神に対してとことんまでに抵抗するのです。

何せほぼ安全圏にいたわけですからね。

 

だけれども、最後の最後に

逃れるための証言の虚を江神につかれてしまったために

負けを認めなければならない事態に陥ります。

(犯人しか言えない言葉を発してしまったため)

 

まあその先は…言わない。

シリーズ読んでいれば結末わかるよな?

そういうパティーンです、はい。

 

あと真相はアンフェア気味です。

まあ、ここまで読ませられたらなにも文句はないですので。

 

おわりに

まあ、結局マリアは…ということよ。

あまりにもこれは悲しすぎるな。

 

ただね、唯一の救いは

人生をあきらめていた元アイドルの由衣が

希望を取り戻し始めていることかな。

 

ほら、そばにあなたを慕っている

ちょっとお熱が過ぎるお兄さん(?)がいるからね。

 

うん、希望を持ちたいものだわ。