超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【その時を謳歌している若者たち】有栖川有栖『江神二郎の洞察』

 

もしかしたら:来週の有酸素1週間ぶっとおしかも

異例の事態になりそうな予感です。

 

 

 

 

有栖川有栖『江神二郎の洞察』

江神二郎の洞察
有栖川有栖

東京創元社 2012年10月

by ヨメレバ

 

 

 

 

彼らは昭和から平成を駆け巡る

こういう時期って

もっとも行動力がある気がするのです。

 

彼らは英都大学推理小説研究会という

いわゆる文系のサークルなのですが

なぜか親睦を深める行事はいっぱいあるのです。

 

メンバー数はたったの4人!!

そんな彼らに最後に思わぬチャンスが!!

サークルの姫獲得のチャーンス。

 

感想

一番開放的な時っていいよね!!

私もほんの少しでしたがそんな時期を

体験したことがあります。

 

闇時代だった義務教育+αの時代と違って

この時代は本当に楽しかったです。

 

無論厳しいレポート、実習もあったけれども

それでも何物にも代えがたい時期でしたね。

(まあ一部闇歴史でしたが)

 

そんな彼らはやっぱり行く先で事件や

ちょっとしたことに巻き込まれてしまいます。

 

一番すごいケースだと

望月の実家に行ったときに鉄道の轢死事件に

遭遇した時のことかな。

 

この事件は轢死ではなくて

その前にすでに被害者は死んでいたわけなのです。

疑える人は二人。

 

事件の背後には時刻表トリックを使った

巧妙な殺人が絡んでいたわけで…

 

事件のカギは一見すると情報源としては…の人。

だけれどもこの人が大きな事実を

持ち得ていたのでした。

 

それがなければこの事件は解決できなかったので

江神がとった行動はすごいなと思いましたね。

 

あとは望月が作った作品の評価する作品もあります。

アリスと江神氏とね。

 

なかなかいい出来の作品だと思いました。(月並)

だけれども信長氏があっけなく犯人を言っちゃったから

トラブルになってしまったようでして…

 

しかもいい感じの作品なんだけれどもさ、

トリックを知ってしまうとなんか推理小説の

神秘性が一気にはじけ飛んでしまうのよ!!

 

それを露呈させる描写もなんだかな…

という感じなのでやっぱり惜しい作品(?)

なんだろうね。

 

最後に紹介したいのは

いわゆる名探偵物の悲しき性を

払しょくできた作品ともいえる

「蕩尽に関する一考察」ですね。

 

悲しき性というのを言ったのは

まだ出会いたてのマリアが言った言葉。

確かに名探偵は完全に悪夢は防げないことが

大体だからね…

 

この作品ではある店主が突然

どえらい行動を起こし始めるのですが

それにはある裏があってね…

 

ちゃんとこれにはヒントが出ているんだ。

それに証言もあるからね。

でもそれで人生まで終わらせちゃだめだもの。

だからよかったんだよ…

 

おわりに

一番いい作品はここでは出さなかったよ。

再読だったしね。

 

可能ならばこの前に刊行された

『女王国の城』の前に読んでくれると助かるかな。

この作品の前日譚に当たるお話です。

ある「所属」がちらりと出てくるので…

 

ある少女の死に隠れる事実のお話ね。

いわゆる恋模様が真相に隠れています。

でも、絶対に表にはできないお話。

 

人ってつくづく大変だよ、生きるのは。