明日遠征…行くかな。
なんか急遽行けそうだ。
(天気見たらえらいこっちゃや)
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フィッシュストーリー 新潮社 2009年12月
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不思議な人たちのお話
確実に現実のものなんだけれども
どこか不思議な感じのする作品ですね。
最初の作品は
不思議系の作品が強いかな。
ちょっとだけ特殊なものがあるので
それが不思議なところの部分のヒントとなります。
感想
恐らく短編集とか連名以外で読む
彼のはじめての作品ですね。
面白いなとは思っていたのですが
読んでいて面白いと感じましたね。
不思議な世界観がね。
最初の作品は市長の殺人事件と
動物園にかつて務めていた男の疑惑の
お話なのですが、タイトルがとてもユニークなのよね。
彼は職を失いこそしましたが
その職はまさに天職だったんですよね。
彼がいるだけで動物が華やいでいくのです。
まさにタイトル通りの「動物園のエンジン」だったのです。
ちなみに一視点のみ、最後の方になると
?と思える視点があるはずです。
実は最初の方の該当の視点では
別の人物にミスリードするように勧められているのです。
一応この作品は探偵もいるミステリーですが
爽快な解決、という作品ではありません。
おや?と思えるこの感覚を楽しむ
ちょっとユニークな作品なんですよね。
それと最後に出てくる「ポテチ」という作品も
私は好きなお話でしたね。
ここに出てくる登場人物の今村という男は
ちょっとオツムが弱くて、いわゆる空き巣犯です。
まあ言ってしまえば立派な悪人。
でもね、悪人のはずなのにね
窃盗先の家に来た電話の留守電を聞いて
フッツーに女性助けちゃうのよ。
そのうちの一人とか交際相手(?)になっています。
(?)がついているのはまだ微妙な関係だから。
彼女(?)である大西も割と自由に出歩いているからね。
そして、またある有名選手だった
人のところに空き巣に行ったら
まーた同じような事態に見舞われるの。
でも今回ばかりは事情が違って
助けた人はとんでもないことに
関わっていた人物なのです。
ただし、それがきっかけで落ち目気味の有名選手を
救うことになるのではありますが…
彼は確かに本当にオツムが弱くて
肝心のところで盗みの仕事をしない
困ったちゃんだけれども
かつての憧れの人を思う気持ちだけは
人一倍強かったんだよね。
だからこそ今回のその人に関わった
悪いやつらは許せなかったんだと思うの。
それは防がれたことだけどれっきとした
犯罪だからね。
無論今村のそれも犯罪だけど
そのレベルの比じゃないやつです。
そしてこの作品も殺気紹介した作品も
まろやかなテイストでサラリと衝撃的要素を
ぶっこんでくるとんだ作品です(誉め言葉)
こういうの使える人、強いよなぁ。
おわりに
ちなみに最後に出てくる作品は
別の作品で登場人物が共通となっています。
どうやらその彼はほかの作品にもいらっしゃるようなので
出会う機会があったらいいな…
なお表題作は正義にまつわる物語です。
それと、ある売れなかったバンドの
最後の最後のあがきと。
多分ね、彼らは時代が早すぎたんだと思うの。
そういう人たちいっぱいいるから…
不思議な感覚を覚える作品よなぁ…
