超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【この企業ですら最初は悲惨で…】南場智子『不格好経営』

明日から通常ルート復帰。

長かった変更ももうおしまいです。

 

 

 

 

南場智子『不格好経営』

不格好経営
南場智子

日経BPM 2013年06月

by ヨメレバ

 

 

 

 

「自分でやってみては?」がはじまり

著者はそのシステムを

国内でやってみたいと思っていました。

 

だけれどもどう力を借りようかと迷っていました。

そこである言葉をもらいます。

「自分でやれば」

 

その言葉が彼女の頭から離れることはありませんでした。

その熱が続き…彼女は決意したのです。

 

起業してやる。

 

感想

会社名は聞いたことがありますね?

球団があるあそこでございます。

しかも初の女性オーナーときております。

異例の存在よね。

 

ちなみに中身はそんな凄腕の人とは

全く離れた、素の彼女のお話です。

 

子ども時代がまず驚きなのよね。

圧倒的に父親が絶対的存在。

決断ができなかった子だそうで。

 

え?うそと思ってしまうのよね。

 

本来女子には教育はいらない!!

と言われていたのを精一杯反抗したうえで

つかみ取った華の大学生活。

 

ついでに留学生活も勝ち取り

ひょんなことから入社したのはマッキンゼー。

なんかもう神がかかっているのよね。

 

でも、決して彼女はこのマッキンゼーで

出来のいい社員ではありませんでした。

むしろ落ちこぼれといってもいいような感じ。

 

そんな人が起業した会社。

オークションサイトをやりたいがために

起業した会社でした。

 

その名は聞いたことがあるんじゃないかな

「ビッダーズ」

懐かしい人にはああ!!と思えるよね。

 

でも大体想像がつくように

この時の最強オークションサイトは

ヤフオクですからね。

 

当初のシステム不備(ネット出品ができない)という

致命的な欠陥から水をあけられる形に

なってしまうんですよね。

 

その時のエピソードがなかなかに強烈。

要するにもうシステム構築陣が

完璧Ω\ζ°)チーンだったわけですよ。(まさに←の絵文字の通りだろうね)

 

そのためにできるはずだったシステム(ネット出品)

をあきらめなければならなかったというね…

 

やはりその溝はヤフオクの出品料値上げでも

埋めることはかなわずにこの界隈では敗北して

しまうんですよね…

 

あとは一世を風靡したあるゲームでしょうか。

私は残念ながらそのゲームは

あまりなじめなかったのでやっていませんが。

 

あ、なおこれ現在もあるゲームですよ!!

14年も無事に運営され続けてますので。

 

何だろう、出てくる人もそうだけどね。

堅苦しいところが一切ないのよね。

真っ正直にぶつかっている稀有な会社ね。

 

おわりに

実は登場する人物にも面白い人がいてですね。

したたかに飲みすぎて歯を欠かして

大事なイベントに出てこれなくした人もいたり

作家になろうと離脱したり戻ってきたりという人も。

何この魅力ありすぎな人たち。

 

この方は人たらしなんだろうな。

だって球団のあのボス的存在の人とも

もめないで話せたのだからもうね…