超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【女性は命を狙われている…?】ミッキー・スピレイン『蛇』

特に何もない日。

平和だけれどもやっぱりある存在は偉大なんだな。

でも、それが見られるのは当たり前じゃないということ。

 

 

 

 

ミッキー・スピレイン『蛇』


ミッキー・スピレイン

早川書房 1980年08月

by ヨメレバ

 

 

 

 

ヴェルダが狙われた…?

なんとかあの地獄から復活したマイク。

ついに愛しのヴェルダと再会することとなります。

 

しかしながら平穏な日々はそんなに長く

続くことはありませんでした。

 

なぜならば彼の周りでまたもやドンパチが。

その結果2人の男がマイクの凄腕に倒れます。

 

でも、狙ったのはヴェルダではなかったのです。

実は彼女はある女性をかくまっており…

 

感想

結構入り組んだ作品でしたね。

今回はヴェルダがある女性をかくまったがばかりに

彼女を消そうと躍起になっている人たちに

巻き込まれてしまうというね。

 

その結果なかなかの悪が殺されるのですが

その女性、どうも養父に恐怖を覚えているのです。

 

彼女の母親は悲しきかな、

叩けばほこりがメガ盛りになるであろう位に

いろいろと裏のある人物でした。

 

その上に重度のアルコール依存症。

それ故に結果として命を

落とすことになってしまいます。

 

ただその死のいきさつは当時3歳だった

その女性ことスーは

何かあるのではないかと疑惑を持っていたようで。

 

実際それは正しかったし、

彼女に牙が向けられているのもまた事実なのです。

 

それはかつてスーの母親が関係したとされる

犯罪そのものは解決していたものの

被害に遭ったブツというのが見つかっていない

だいぶ前の強盗事件があるのです。

 

その金額がまああれで

300万ドルという途方もない金額なのよ。

だからこそこの出所を知ろうと

躍起になる人たちが暗躍していたわけ。

 

で、あるいきさつから

マイクたちはこの強盗事件で

一人ずらかった男の居所を

突き止めることに成功するわけですよ。

 

だけれどもここからに関しては

結構驚く事実が用意されることとなります。

それと同時に、これら一連の事件の黒幕が

ようやく姿を現すんですよね。

 

事件が未解決、そして正体不明の人が

存在する、というところで何かと

???という点が多い中で

結構不意打ちをしてきます。

 

だけれども、もちろん…ね?

 

おわりに

一応危険な場面、今回ももちろん存在するのですが

比較的ライトな感じで終わってしまいましたね。

ぶちのめされる描写が1つもなかったですからね。

ほぼマイクの無双といってもいいでしょう。

 

で、もう一つの楽しみ方は

再会の喜びの後のサービスシー…ん?

これがどういう意味かは読んで確かめてください。

 

ここまでいろいろやられると

もう笑いしか出てこないですからね。

 

 

おしまい