明日は純粋休養日となりました。
珍しいね。
まあ今日かなり歩いたからそれでいいのよ。
幻色江戸ごよみ 新潮社 1998年08月
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不思議な出来事
江戸を舞台にした不思議な物語たち。
いわゆる怪異が降りかかったりする場合もあります。
しかもそれがいわくありげだったりも…
12のそんな物語、
読んでみませんか?
感想
基本的にあまりハッピーエンドを迎える作品は
多くはありませんが
一作品だけ、この展開を迎えて本当に良かった!!
と、とても感じる作品があります。
それが「器量のぞみ」です。
この物語の主人公の女性、お信は大柄でたくましいのですが
悲しきかな、かわいらしい顔には恵まれませんでした。
そんな中、一人の男性との縁談がもたらされますが
その人はあまりにも美男子だったので
何やら裏があるのではと彼女は思っていたのです…
もちろん、その裏にはきちんとわけがあります。
実はある種の怪異が相手側の家に
悪さをしていたのです。
ですがそこまでその悪意の源は
悪いやつではなかったようで
ある条件のもとそれを打ち切りにするそうで。
でもそれがなくなるということは…
なので彼女はずっと迷っているんですよね。
結局のところお信が危惧していた事態は
結局起こることはありませんでした。
だってお信そのものがもう勇敢そのものですしね。
それに心のきれいさは本人が思う欠点を
補ってくれるものですからね。
切ない系としては、
やるせない思いをぶつけたであろう作品
「侘助の花」でしょうか。
巻き込まれた側は完璧にとばっちりです。
だけれどもその騒動に巻き込んだ張本人は
ある悲しき運命を抱えていたのです。
それ故にあんな突拍子もない行動を
取ったのかもしれませんね。
これは巻き込まれた側も救われないし、
事件を起こした側も本当に救われないよ。
こんな目にあわせたやつが本当に憎くなるよなぁ…
その他にはある訳ありの品がもたらした
かなり危ないお話というのもあります。
冒頭に安物という描写がありますが
その安物には…
訳あり品というのは本当気をつけないと
いけない場合もあるという教訓ともいえる作品です。
まあ私はその手の訳あり品は怖いので
まあまず買うことはありませんけどね…
おわりに
不思議で結構怖い感じの作品が多かったけれども
魅入られる作風でしたね。
こういうところ、やっぱり有名どころなんだな、と思いました。
めったにそういう機会に恵まれないので
貴重な時間ですね。
(お前がひねくれているだけだよ)
終