超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【敵は強大】ミッキー・スピレイン『大いなる殺人』

うわ…もう一番忙しい水曜日

確定になってしまってる…

3週連続…

 

 

 

 

ミッキー・スピレイン『大いなる殺人』

大いなる殺人
ミッキー・スピレイン

早川書房 1978年06月

by ヨメレバ

 

 

 

 

なぜ彼は死んだ?

その男は赤ん坊を託したまま

何者かの手によって銃弾に倒れることになってしまいます。

 

どうやら彼は窃盗の前科があり

その窃盗の仕事がらみで

どうも殺されてしまったようで…

 

ところはマイクがこの事件に関わると

彼の周りで次々と

事件が発生することとなって…

 

感想

今回はマイクは難儀でしたね。

何せ敵に回したのが暗黒街の連中だったため

下手をすれば命を奪われかねない

状況下に何度も置かれることとなります。

 

しかも黒幕と言えるやつが

なかなか犯罪の証拠を残さない

強敵も強敵。

 

それは終盤まで足を出さないという

それはそれはこちらを大いにじらす

ニクイ展開となっているんですよね。

 

今回ももちろん

素敵な女性たちにマイクは

つけ狙われることとなります。

2名ほどね。

 

そのうちの1名はその魅力を武器に

あるとんでもない作戦まで

参加させているのです。

(結果的にそれは空振りになってしまいましたが)

 

今回の事件はさすがの凄腕の男マイクも

暗黒街の連中を追い回すことになっているので

無論やつらの知るところとなってしまい

監禁された挙句に拷問を受ける羽目となるのです。

 

そりゃあそうだ、あいつらには法律なんて言うものは

塵と化してしまいますからね…

 

だけれども実はマイク、

こんな地獄のような展開が待っていても

とっておきの秘策を持っているんですよ。

 

ふつうはあきらめるのが落ちなのに

この男、並じゃあございません。

隠し持っていた銃により彼が嫌う悪を

見事消し去ってしまうのです。

(逮捕されないのかというツッコミはなし。

というか状況上逮捕は無理でしょうよ…)

 

そうしていろいろと情報を追いかけていくうちに

組織を知る女性の存在が浮かび上がってきます。

 

それはまたもや起きてしまう壮絶な戦いとともに

解決するのですが…

ここで…

 

まあこのシリーズの特性(1巻だけしか読んでないけどさ)を

知っていればだいたい展開は読めるはずです。

 

恐らくそうくるんじゃないかなと

思っていたらお約束のように

黒幕が参上しましたよ。

 

そう、あの姿とは打って変わってね。

 

おわりに

何が待ち受けるかはもちろん、大事な部分なので

私は口は開きませんからね。

でも…構成で何となく読めちゃうんですよね。

悲しいことにねぇ…

 

そうなったときはマイクは一切容赦しないのです。

それが明らかに絶望の底にある

状況下でもね。