超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【とんでもない事実が】平坂読『僕は友達が少ない9』

明日も頑張るよ。

大事な方の力にはなれないけど

思いだけは届いてほしいなとは思う。

 

 

 

 

平坂読『僕は友達が少ない9』

僕は友達が少ない9
平坂読

メディアファクトリー 2013年08月

by ヨメレバ

 

 

 

 

探さないでください?だと?

その言葉をメールに残し、

夜空は突如隣人部から姿を消しました。

 

どうやらあの場面をみられていたようで

彼女の本当は脆い心は

ついぞ砕け散ってしまったようです。

 

なんとかして彼女と

和解したい小鷹ですが…

 

感想

これも問題巻に入るだろうね。

それと小鷹の対応は正直言って

悪手だと私は思っております。

 

多分ね、彼はまだ恋心はあるけれども

その恋心のふるまいを全然わかっていないと

思うんだよね。

 

恐らく「友達」という言葉を使うのが

隣人部のアイデンティティーを

消し去ってしまう条件となってしまっているから

その好ましいと思う表現の仕方が

誤解を生む表現にしかならないのよ。

 

まあ確かに現状そうせざるを得ないよね。

悪手だけれども、最悪の手段だけど

あえてその身に批判の矢を受けないといけないというね。

 

男一人だからこの点非常につらいよな。

そしてみんなの隙を請け負っているから

もっともっとつらい立場よ。

 

ちなみに生徒会のメンバー側にも

ある複雑な事情を抱えている人がいるの。

 

これは本編中でかなり重要なものを

はらんでいるため、感想文ではあえて触れようとは

思わないし、思えないのね。

 

この衝撃はぜひね、文章を読むことでのみ

体感してほしいものなんだよね。

 

なおそれを読むことにより

その関係人物がどうしてあの振る舞いしか

できないのかがはっきりとしてきます。

 

これはね…多感な時期の子にはあまりにも残酷ね。

なんでそのとばっちりを

その子が受けないといけないんだってお話。

 

そう思うと似てはいないけどなかなかイレギュラーな

状況になっている別のところとは大違い。

これってきっとね、性格による点が大きいんだろうね。

 

その子の関係者は残念だけど

どうしてそうなったかを決して理解し、

改善しようとはしなく、その子に当たり散らしたのね。

正直、いくら「できる人」でもあまりにも幼稚過ぎね。

それがすべての崩壊の原因なのにね…

 

そしてその結果が「こじらせ」に至ったし

一時期ある種の状態になったの。

これね、私も似たような経験(ただし対象の年が違う)で

そうなって今もそのまま。

(そのままなのは私のもとの気質がどうやらそうみたい)

 

そしてもう一人の関係者(複雑な関係性)の人がいるのよ。

うん、もっともっとつらい立場だね。

どんなによさげに見えても、こんなに深い傷を抱えているとはね。

 

なので読むのは結構つらい巻でもあります。

サービスシーンもあるけれども

それ以上につらい事実があるから…

 

おわりに

これはなかなかきつかったねぇ…

でも解決しないといけない問題。

一筋縄では絶対行かないよ。

 

今までの巻とは明らかに違う感なので

戸惑うでしょう。

その気持ちは正直であってもいいと思うよ。

 

その上で続きは読んだほうがいいかな。

私はここの存在意義上、最後までいくけどね。