超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【正体不明の女は…】ミッキー・スピレイン『俺の拳銃は素早い』

あら、明日雨か…

まあいいや、腰も痛めているので

体の休養もしなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

女は轢き逃げにあった

マイクが48時間前に会った謎の女性。

48時間後に待ち受けていたのは

ひき逃げされての無残な死でした。

 

しかしながら必死に身元を求めても

なかなか身元が割れてこないのです。

何やら彼女には何らかが隠されているようで…

 

感想

何とか読み終えられました。

参照元が間違いのデータだったので

別のところで調べなおしたうえでの

ある種の再挑戦という形となります。

(この本もレア物なので確かめようがないよな…)

 

そのひき逃げという形での死に

不自然さを覚えたマイク。

彼女の正体を確かめるために

パッとや様々な人を巻き込んで

彼女たる人を探ろうとします。

 

しかしながら彼女が関わっていたのは

いわゆる男性に歓びを提供するお仕事です。

なのでかかわっている面々には

おおよそいろいろとよろしくない連中が紛れています。

 

それはすなわち、マイクが壮絶な戦いへと

身をゆだねなければならないということを意味します。

危険度マジヤバス、ということ。

 

現実にその業界の搾取側に関わったときから

マイクはしたたかに殴られたりと

まあまあ怪我の絶えない状態になってしまいます。

 

そしてどうやらすべてのカギを握っていそうな

女性の遺留品である指輪を

ことごとく奪ってしまうわけなのです。

 

一度は敵を出し抜くことができたのですが

ハマーの運は2度目に関しては微笑んでは

くれなかったんですよね…

 

そうしているうちにも敵はだんだんと

驚異の幅を広げていき、

警察でも手に負えない状況へと

豹変していくのです。

 

そしてついに、決定的な事実を

マイクは見つけることに成功するのですが

その時に最悪の事態が彼を待ち受けることと

なってしまうのです。

 

それは彼を怪我の時もしっかり支えてくれて

亡き女性の情報をたくさん教えてくれた

女性が…敵の牙の前に倒れてしまったのです。

 

この描写の悲壮感は随一です。

もうね、マイクの前で女性が究極の誘惑なんて

してしまう時点で展開は見え見えなんですよね。

 

でもこうやって印象に焼き付く方を亡くすのは

きついものだよね。

 

そして愛した女性の恨みを果たすべく

ついぞマイクは「あのあいつ」に

真っ向勝負をすることになるのです…

 

おわりに

今回はね…今まで読んでいたものと法則は異なります。

だけれども、このシリーズは親切で

だんだんと候補が消えていく展開になって

最後は…なんですよ。

 

その最後の相手、黒幕を目の前に

マイクは鬼となります。

 

そりゃあそうだよ、愛したものに

むごいことをしたものに容赦ないよ。

うん。

 

 

おわり