超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【再読は致しません】バロネス・オルツィ『隅の老人』

ようやく終わった。

もう二度とこんな目に遭いたくないさ…

 

 

 

 

バロネス・オルツィ『隅の老人 完全版』

隅の老人
バロネス・オルツィ

作品社 2014年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

今回の感想は…お察しください

どの私的に「よろしくない」作品いにあたっても

なんとかいい方向に向けようとしてきました。

 

あの無駄にページ数だけ多くて中身が

お世辞に密ではない大説とかいう作品も

まあ着眼点に関してはよかったので

良い点のほうを見てきました。

 

ですが…

 

これ、どうしようかね…

いいところはちゃんとあるのよ、

あるのだけれどもね…

 

悪いほうが多くてというのと

ワンパターンの拷問がここまで

つらいとは思わなかったんだ…

 

感想

まず、ホームズのライバルは確かに

犯罪の着眼点的にはそうでしょうが

足元にも及んではいないなと感じました。

 

安楽椅子探偵という位置づけですし、

そこに何も解決がないですし、

なんか名推理を鼻にかけてる感が強いし…

 

けなす言葉ばっかじゃんか…ですね。

あまり探偵役がけなすのが過ぎる作品

割と有名どころにも多いですけれども

私は正直好きではないんですよね。

 

この作品も話を聞きに来た

女性記者をしょっちゅう無能的に

扱っていますからね…

 

まあこの老人ではいったところで

事件の解決は無理でしょうけど。

 

このパターンでも正直

そうなるか…と思う作品が数多くあるんですよ?

そういう作品も悪くはないですし…

 

でもこの作品はどうも同じ構成なのが

だんだん話数を重ねてくると

苦痛になってきてしまいました。

 

かといって面白くないわけではなく

犯罪のパターンにも罪を犯す形になったのは

悪い人間の魔の手から逃れるために

大がかりな芝居をやったパターンに関しては

よくやったね!!と感じました。

 

まあいくら解決しないパターンでも

最後は罰が当たるものもあるんですけれどもね…

(最終的に逮捕の手から逃れるために自殺するケースも)

 

多分ミステリーの形式としては

かなり旧式のパターンなんだとは思いますね。

それを連続して読まされるのは

かなりつらかったです。

 

おわりに

本来はこれ分冊で文章形式が

例の2段じゃないほうがベターだったんだと思うの。

適さない形式の作品って一定数存在するの。

 

なので完全版ではない別エディションは

次当たった場合、きちんと読みます。

(訳者も違うので訳の問題もなきにしもあらずです)

 

訳のせいか、分冊にしないのかは定かではないですが

正直プラスのイメージは抱けませんでした。

いい部分も見受けられるのに、残念です。