超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【その男、やるのだよ】ミッキー・スピレイン『裁くのは俺だ』

明日からお休みだね。

ゆっくりエネルギーを回復させます。

 

 

 

 

ミッキー・スピレイン『裁くのは俺だ』

裁くのは俺だ
ミッキー・スピレイン

早川書房 1976年05月

by ヨメレバ

 

 

 

 

友に誓った復讐

マイクにとって大事な親友が何者かの手により

殺されてしまいました。

 

なんとしてでもそんなことをしたやつを

自らの手で始末したい。

だけれどもそれはなじみの警察官である

パットに止められてしまいます。

 

でも彼はあきらめませんでした。

彼の戦いが今、はじまるのです。

 

感想

結構昔のハードボイルド作品。

なのでそういったお色気部分は

適切にぼかしがかかっております。

だが、それがよいのです。

 

前に紹介したハードボイルド(酔いどれ無双)は

ここの点けっこうあけっぴろげでしたので

時にそれが嫌味っぽく感じることもありました。

(一応変●ですけれどもそれはあまり好きじゃないの!!)

 

マイク・ハマーと聞いてなんか思い浮かべません?

そう、ドラマにこの人物名をもじった

ドラマがありましたよね?

その参考元がこのシリーズなんです。

 

彼は仕事に熱心です。

冷静なんですよね。

なもんですので、彼の周りには

うらやむほどの美女が群がってくるのです。

 

時に彼をものにしようと実力行使に

出る女性方もいらっしゃるぐらいに。

だけれどもこの彼は簡単にはなびきません。

 

もっとも、不可抗力で

立ちはだかられた場合はきちんとそのお気持ちには

答えてくれているのです。

 

今回の事件は

結構大掛かりなものが裏に潜んでいます。

まあ疑える人は大体読んでいくと

一人しかいないんですよね。

 

最初の内は数人いるのですが

ハマーがある人のところに行ったときに

気が付いたあるおかしな点から

読者側でも疑えるようになるんですよ。

 

そしてハマーが割と懇意にしてきた

ある男の死と

最後に起きてしまった

大事な友人の婚約者の死により

その嫌疑は決定的なものとなります。

 

その先に迎える展開は、

ある程度ミステリー等を読みなれているのならば

ああやはりな、と思われしまうことでしょう。

 

だけれども、それと同時に

え…と思ってしまうかもしれません。

ハマーの言った言葉を思い出してください。

「確実に死を与える」ということ…

 

ハマーはかっこいい男です。

女性にもモテます。

だけれども、その大事にしていたものを

壊した人間には情けは無用、

ことを成し遂げるのです。

 

まったく、かっこいい私立探偵だぜ。

 

おわりに

期待できそうな良いハードボイルドが来ました。

もうね、無双してるのよ。

 

敵には何回も狙われているのね。

だけれどもなぜか気づいちゃうんだから

モテるのもよくわかるわよ。

 

展開の進み方もよいですしね。

映画化もされているみたいだけど

私はこちらが好きですね!!

 

さて、ちゃんと追いかけていきますからね。