超雑読と趣味と

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【その探偵、飲んだくれ】ジェイムズ・クラムリー『酔いどれの誇り』

明日は有酸素に行けそうです。

昨日超飲んだった。後悔してないぞ。

だけれども、この本ほどはひどくない。

 

 

 

 

ジェイムズ・クラムリー『酔いどれの誇り』

酔いどれの誇り
ジェームズ・クラムリー

早川書房 1992年04月

by ヨメレバ

 

 

 

 

飲んだくれ暇探偵

私も飲むのは好きです。

ただし、とても体が疲れてしまうので毎日は飲みません。

それに体重にめちゃくちゃ来るのでね!!

 

この作品の主人公、ミロは

まあまあ飲んだくれで人生をふいにしているような男。

そんな彼の探偵事務所は離婚問題を

扱っていたのですが、それも制度の改良により…

 

そんな暇なミロのもとに

なんでだかわからないけど依頼が来たのです。

最初は断ったのだけれども…

 

感想

かっこいいとかの感じではない泥臭いハードボイルド作品です。

割とそういう描写もフッツーに出てきちゃうので

それ系がスパイス程度でいい人にとっては

少々幻滅してしまうかもしれませんね。

 

事件は依頼者の弟の調査から始まります。

どうやら、彼はあるとんでもない犯罪にかかわってしまい

その結果死亡してしまったようなのですが…

 

事件にかかわっていたものが

この土地ではまあまず出回っていない

ある薬物だったわけです。

純度がこの地では出回らない極めて純度の高いもの。

 

そして酔いどれけんかっ早さSランクのミロは

調査をしていくうちにあるものの影を

とらえていくのです。

 

それは思わぬ人間が

そのやばいものにかかわっているという

事実だったわけで…

 

まあまあとにかく泥臭くて暴力が日常茶飯事で

重やらが本当に容易にぶっ放される作品。

カオスっぷりは類を見ないかもしれません。

 

だけれどもすべての方がついた後の結末は

物悲しいんですよね。

そう、一応ミロと依頼者の美人さんとは

いい感じの関係にはなっていたのです。

でもね…

 

ある恐ろしい事実を突きつけられるのです。

そして逃げようのない彼女にまとわりつく

残酷な運命もね。

 

これは否定したいところだけど

私自身がそれ関連ではないけど

そういう気質を持っているわけ。

何とかそういう衝動は対策をしてるけど

こういうのって悲しいものだよね。

 

まあそれでも何だろう、彼は酔いどれだけど

からっとはしているんだよね。

あの結末だけど、ダメージは少ないと思うな。

 

おわりに

こういう酔っていたりの作品って

人がものすごく出るのよね。

人間臭さがね。

 

今は亡きある作家さんも

こういうクズでどうしようもない人たちの描写に

長けていたな。

そしておそらくだけどこの著者、飲兵衛じゃないかね。

 

シリーズなので別のも読むわよ。