超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【まだ十分ではないよね】鮎川潤『犯罪学入門』

明日も行かねば。

それが終わればお休み。

で、また例の活動再開よ。

ちゃんと相応しい振る舞いをします。

 

 

 

 

鮎川潤『犯罪学入門』

犯罪学入門
鮎川潤

講談社 1997年07月

by ヨメレバ

 

 

 

 

どうして「それ」は起きてしまうの

ほとんど毎日といっていいほどに

犯罪という厄介な代物は起きてしまっています。

どうして人は最悪のことを

引き起こしてしまうのでしょうね。

 

そこにはどうにもならない状況下だからこそ

起きてしまうこともあるのです。

ある事件はな…

 

感想

この本の内容は古くなってしまっているので

特に気になった部分だけを感想として

触れていこうと思います。

あしからずご了承ください。

 

この本の後に裁判員制度ができたのは

皆さんご存じだとは思います。

(かなり後のお話だけどね)

 

だけれども日本仕様のそれは

残念ながら思い描いていたものとは

乖離しているように私は感じました。

 

まあその原因となっているのは

ある場所をある蔑称で呼ばせてしまう

ある組織の仕業ですね。

(一応その関連組織については本中で

取り上げられてはいますがここそのものは出てきません)

 

あの組織はある種のタブーを越えてきちゃうんですよ。

だから裁判員制度でこの事件をやったときに

拒否した人が続出したそうな。

 

まあその組織もさすがに狼藉が過ぎたのか

最近は弱体化させられている(当然だよ)様ですが…

結局こうなってしまうのです。

脆いものですよね。

 

あと、まだ解決していないであろう問題は

累積犯罪者の処遇ですね。

 

特に頻度の高い窃盗に関しては

厳罰化したところで余計にその人の

首を絞めてしまうことになると思います。

 

結局前科だけが増えていく羽目になり

余計に社会に復帰できなくなるのです。

 

まあこれはいろいろな視点の問題もありまして

犯罪者の~だけでひどい扱いを受けたり

前科者は…というのは当たり前に今もあるのです。

 

それをわかったうえでも支援する人もいますが

なかなかそれでも困難があるそうな。

 

ですよね、そういう人に注がれるあまりにも残酷な目。

私はそういう犯罪をしたことがありませんので

その気持ちを推し量ることはできません。

 

だけれどもそれは異端であるというだけで

排除するこの国の悪しき点にも問題が

あると思うのですよね。

 

確かに悪いことはした。

それはもう何をしても消せない。

ただ、そこから先に関しては確定できないじゃないの。

 

それを第三者が勝手に推測し、

確定したかのように持っていく権限はあると思いますか?

…ないよね。

 

このやり直しが全然聞かない息苦しい場所。

器用な人たちはほかの国へと行くことでしょう。

それもその人なりの「最善方法」です。

否定はしません。

 

でもすべての人がそうはいかないのです。

そのまっとうな人間になりたい、

を尊重できればいいんですけれどもね。

 

でも蔑視の目は残酷よね。

極力そうはしたくないけど、裏切られると

そうなりがちよ…

 

おわりに

この本には実際の事件例もいくつか取り上げられています。

その中にはある昔あった有名な少年事件も出てきます。

 

ただ俗に言われる名称とは少しだけ異なるかな。

何ら今に出てくる少年犯罪と内容は変わりないです。

そしてだいたいにおいて家族環境に大問題しかないです。

 

なので犯罪を減らしていくのは

本当に困難なんですよね。

すべてを掬い取るのは難しくても

掬い取る手の数は多くしたいものですよね。