体を本当にまじめに絞るために
無駄な間食を最大限に控えております。
(誰かに勧められた場合は除きます。礼を失したくはないので)
意外にガムおすすめよ。
歯科専売の久しぶりに噛んでる。
針の誘い 光文社 2002年07月
|
その誘拐は…
表題作は誘拐事件となります。
身代金目的の誘拐事件。
母親はその身代金を持って行ったのですが
何者かの手により殺害されてしまうのです。
そしてその事件を目撃することとなった千草検事は
犯行手段を絞るのに苦労させられます…
感想
やはりこの本の醍醐味はページを多く割いているだけある
表題作だと思うのです。
身代金目的の誘拐、そしてその後に起きる殺人事件。
被害者家族を取り巻く環境から
はじめは怨恨の線と考えられました。
確かに結論から言ってしまいますと、怨恨です。
はい、間違いなく、怨恨なのですよ。
だけれどもその形というのが特殊と言えまして…
というか、この作品集が
エッセイを除くと結構「読書注意」喚起を出したい作品が多いのです。
表題作も一応犯行の真相部分にマジウヘァ…となってしまう
描写が出てくるのです。
それははじめ「真」の事実ではないと思われましたが
後々の犯人の告白に際して
そういうことをしたことが判明しています。
まあ真相、実は後半部分から
どうあがいてもその人しか見えなくなってくるので
事実として隠しようもなく提示されているのです。
一部の怨恨も出てくるといえば出てきますが
それは否定されます。
ただし、本当にこの部分に関してはえげつなく
さすがにそういうのに多少は耐性のある私でも
強い不快感を示すものでした。
なのであまり私はお勧めはしないでおきたいと思います。
短編も最初の作品(タイトルは出さないでおきます、グーグル先生に怒られる)が
救いようのない代物となっております。
しかも男女がらみが一番作中濃い奴です。
人の欲っておっかないな、と思いましたね。
うん、まじめな人はつらたんだと思います。
おわりに
読後感がつらい作品だったなー…
ただし短編集の最後の作品は
劇中殺人という形になり
疑える人はやっぱり一人しかいないのですが
計画的に殺害する手段が巧みだな、と思いました。
(なお、これは一応読者への挑戦的なものです)
まだまだ読んでいきますよ、彼の作品。