超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【彼の力の終焉】ギュンター・グラス『ブリキの太鼓 第2部』

 

明日も天気がよければいけるね。

がんばってきます。

 

 

 

 

ギュンター・グラス『ブリキの太鼓 第2部』

ブリキの太鼓 第2部
ギュンター・グラス

集英社 1978年09月

by ヨメレバ

 

 

 

 

戦争の渦の中に

やがてポーランドの地も戦争の波が

深く深く浸透していくことになります。

 

オスカルももちろんその戦渦に巻き込まれることになり

彼にかかわる人たちは次々と命を落としてしまいます。

 

そして彼の体にも変化が表れていくのです。

 

感想

奇書はとっても読みづらいです。

だけれども世界観に浸ってしまえば

とてつもなく面白く、抜けがたいものへと変貌するのです。

 

この本も文章はかなりアレだけれども

なんだか挫折するのもな、と思って結局読んじゃいましたよ。

 

中身は結構エロティックなんですよ。

決して踏み込んだ描写(遠回しにしてるのもあり)はないのですが

これってそういうことですよね?と思いたくなる描写なんです。

 

スカートのところの描写がそうでしょう。

あんまり書くと所属のここにブログを消されかねませんので

やんわりとした表現を心がけますが、

あるところの匂いの描写ですね。

 

まあここに関しては結構食べ物に影響される場所です。

まあ詳しくは明言しませんからね!!制限食らう!!

ちなみに彼が恋をして結ばれた(別の意味よ)女性は

なんとヴァニラの匂いだったそうな…

これって恋人修正入っているよなぁ?

 

そしてその前に出会ったわけある女性に関しては

ああ、よくある不精な人の匂いね。

マジここに関しては世の乙女の皆さん、

専用のやつもあるんできれいにしような。

(消さないでくださいねお願いします)

 

なおこのあれなにおいの女性は既婚者でした。

オスカル何やってんだよ…

(まあこの作品、基本貞操概念ガバガバ)

 

で、その旦那という人はある日

Suicide(Hunging)という形で発見されることとなります。

その描写も生々しいんだよね。

 

狂気と死がとにかく隣り合わせなんだよね。

一応オスカルのあの力、1回だけ使うけれども

それっきりなんだよ。

 

しかもそのあとに謎の少年たちに目を付けられるけど

仲間にしてもらっているんだよね。

なんだかんだで人たらしなんだよ、彼。

 

そして最後は彼の終の棲家であるあの病院へ…

 

おわりに

実は彼はだんだんと成長していき

最後には第1部で迷惑極まりないあの力を

失ってしまいます。

 

なぜかはわかるでしょう

男性の成長=ある変化があるでしょ?

それの仕業ですよ。

 

それがなくなれば狂人だものね…

言ってしまえば。

 

さて、最後が楽しみ。