超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【モテ男の災難】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(二)』

いけないね。

自分の機嫌は自分で取らなきゃ。

他人に多くを期待してはいけないのだよ。

 

 

 

 

平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(二)』

はやぶさ新八御用旅(二)
平岩弓枝

講談社 2005年12月15日

by ヨメレバ

 

 

 

 

賄料の不正からはじまり…

始まりは、新八郎が不正をはたらいている

不届きものがいるとのことで

今日の地でそいつを探したことが始まりでした。

 

その者たちはもちろん

処罰を受けることになりました。

しかしながらそれをどうも逆恨みし、

新八郎を亡き者にしようとするやつらが

いるようで。

 

そしてこのまま京にいては危険な

その不正事実をつかみながらも亡くなった男の

妻と子供を信濃へ送り届けるのですが…

 

感想

ま、そんなやつらがいるのですから

この旅路は無論、一筋縄ではいかないわけですよ。

所々で敵の影がちらつくこととなります。

 

そして最初に出てくるのですが

実はこの作品、悪事を働いていたやつが

どこまでも救いようのない鬼畜だったわけです。

 

こともあろうか未亡人である小篠に

ロクでもない感情を抱いていたようです。

 

ちなみにですがご想像通りの関係でございます。

なのに関わらずよこしまなものを抱いていたんだから

根っからの悪人なんでしょうね!!

 

そしてその先の旅でも苦難は続き、

やはりまだ子供の小次郎にとっては

長旅はあまりにも酷でいわゆる急性扁桃炎のような

症状になっていたわけです。

 

ストレスだろうね…

ストレスを規定以上にためすぎるとなるのですよ。

なぜわかるかって?私がなったからだよ!!

 

薬のおかげでなんとかなったのですが

小次郎を救ったのはなんと

珍しい女医を目指す女性だったのです。

 

ちなみにこの女性も、実は終盤に思わぬ絡み方を

することになるのですよ。

 

この女性もある種訳ありで

江戸に行く目的はある種の逃亡だったからです。

 

この逃亡が最後に思わぬ事件を

引き起こすことになってしまうんですけれどもね。

 

今回のテーマは嫉妬、執念でしょうね。

まあまあ不正を暴かれた側の執念の深さよ。

そこまでして楽な生活を奪われたのが

いやだったのかいな、と。

 

でもまあそうだろうなとは思うんだわ。

インチキして左団扇だったでしょうしね。

しかもこの悪人はある謎めいた関係者の母親を

無理やり…までした鬼畜中の鬼畜。

 

この関係者はこの時代では異例の青年。

てっきり敵なの、と思わせてしまうほど

謎な存在なんだよね。

 

だからこそ最後はあるべき場所に行って

よかったとは思うのよね。

 

まあ、何はともあれ新八郎は難儀でしたな。

 

おわりに

今回の作品はひたすらに新八郎のモテっぷりを

見せつけられる作品となりました。

 

だってその結果勝手に自滅するものも出るし、

どうやら謎のある人はどうも新八郎に惚れた節があるし…

小次郎はもう父親になってほしい言うし…

 

全方位すぎてすごすぎだよ!!

画像として出てこないかねぇ!!