明日も行く予定です。
明後日は…どうなるのかしらね。
どっちでも私はただ目の前にあることをこなすのみよ。
文明の交差路で考える 講談社 1995年06月20日
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文明の交差路からはじまる物語
新書としてはちょっと不思議な本ですね。
手紙、という形で様々な文明が出てきたり
時々かつて著者が出会った人物の思い出が出てきたり。
そして、終わりの方には人が自然に対し
最強の失礼を働いた負の歴史が出てきます。
あの船の残骸の写真は
あまりにも衝撃的ですよね。
感想
割と哲学要素が占めている本なので
苦手な人は多分アレルギー反応が出て
腕やらをかきむしってしまう可能性があります。
そういう人は回れ右で、どうぞ。
ですが今回は私たちのルーツを
巡る旅形式の本だったので
あまり哲学要素が出てきても拒絶反応は
起きませんでしたね。
むしろなんかうっとりしてしまったのは
こりゃあきっと前に紹介した本の
哲学音楽の仕業だと思われます。
(別に引きずっているわけではないけどなんか目覚めたか!?)
シルクロードはあらゆるものを求める道でした。
そしてそれは独占をしないものであり、一国のものではない
交易がそこにありました。
だけれども…それをことごとく破壊し、
一国のものにしてしまったとんでもない国がありました。
え、どこかって?聞くまでもないでしょうよ。
いろいろな意味で悪名高い「東インド会社」ですよ。
ちなみにこれは補足ですがここ、
実はイギリス単一じゃないんです。
オランダは多少知られてるけど
デンマーク以後はほとんど知られていないと思うの…
ジェノヴァの時代もあった模様。
ここまでは学校ではやってないからね!!
歴史で習うのは
おおむねイギリス東インド会社です。
でも私の時代は東インド会社だけでしか
出てきてないのよね。
(この本もそう)
それがすべての崩壊の始まりだったのかもしれませんね。
いわゆる人が持っていた正の面ばかりでなく
負の側面を知らしめる時代。
まあ今現在もそうですが負のほうが
やっぱり目立ってしまいますよね。
様々な紛争もしかり…
この紛争が起きる理由に、
もちのろんですが格差というものもあるのです。
その比率はこの当時だと1:15~30と書かれていましたが
恐らく今はもっと上でしょう。
富める者はより富み、そうでないところは…ですし。
しかもそれを自己責任的に語られちゃあ
たまったものじゃありませんよね。
(中にはやばい独裁者もいてその場合は…ですけど)
なんか負の側面ばかり取り上げていますね。
でもやっぱりこのご時世だからこっちしか見えてこないんだよね。
いけないことなんだけどね。
あ、面白い部分もあるんですよ。
このシルクロードの文化を運ぶ力は結構強くて
中国とエジプトといった国が実は文化がリンクしているのでは?
と思わせる記述も出てきます。
あと兵馬俑には実は別の民族が混じっていたことも。
これ単一の民族だと思っていたので
意外だな、と思ってしまいましたね。
おわりに
なんかカオスな感じで終わってしまってる…
やっぱり人の争いの種の根源って
欲を見出した時なんだろうね。
その欲が生み出した諸悪をこの2023年現在
解決できていないのです。
むしろ、増大している今日この頃。
どういうことかはわかりますね。
どうすれば未来を紡ぎだしていけるのか?
やはり過去を見直すしかないのでしょう。
文明も、自然もね。
あと自然は手術を好まないんだ。
だからこそ自然は大事にしないといけないのよ…
さもないとあの塩湖のようになるよ…