超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【その例幣使、何かがおかしいぞ】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(三)』

明日から少しお休みが入るんだ。

気を付けないといけない項目を意識して

体を整えようと思います。

 

 

 

 

平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(三)』

はやぶさ新八御用旅(三)
平岩弓枝

講談社 2007年12月14日

by ヨメレバ

 

 

 

その一行、困難あり

今日から日光へ向かう例幣使。

しかしながらそれに行く一行は決して恵まれた地位に

あるものたちではありませんでした。

 

しかも厄介なことに

その中にいる人たちが「なぜか」

いなくなったりしたり、

増えたりと意味の分からないことに。

 

それを憂いて助けを求めたのは

われらが隼新八郎でした。

 

感想

相変わらず彼のもとへは困難なものしか

やってこないんだねぇ…

だけれどもその腕がなければ今回も

解決できなかった事件でした。

 

過去に出会ったことのある雪路が

今回物語の中心的存在にもなります。

実は彼女はある訳ありの人物でしたよっと。

 

この例幣使には

本来の目的のほかにも

あるやつらをとっちめると

いう目的もありました。

 

実はこの例幣使の一行である滋野井公敬は

ある連中だけは供として加わるのを

拒否していたのです。

 

ところがこの極悪人(2名)は

こともあろうか何らかの手段を用いて

この一行に紛れ込みやがったのです。

 

道中に新八郎が明らかに様子が

おかしいやつらがいる

といったのはこういうことなのです。

 

実はこの極悪人は四年前に

とんでもない悪さを働いていたのですが

かくかくしかじかな事情が働いたがゆえに

こいつらの罪は問えなかったわけでして…

 

そりゃあそうだ、この連中

身分だけはやけに高かったからね!!

 

その恨みを晴らそうとしていたのが

何回か新八郎が目撃した女性でもありました。

 

その他、その恨みを晴らすときに来た

他の面々もこの超悪党の狼藉の結果

大事な人たちを失ってしまったのです。

 

まあその悪行は言わずもがなです。

最低の外道の行う行為です。

しかもこの悪党は今回の旅でも

同じことをやらかしやがったんだから

とことんまでに救いがなかったわけで。

 

まあここが一番すっきりするお話でしょうね。

結果的にすべてが夢だったで終わりますが

積年の恨みは果たせていますからね。

 

もう1つはね…今回の例幣使の人が

どうも幕府側の人と誤解されていたらしく

それをよく思わない人がこの出来事を

成功しないようにしようとしているようで。

 

現実に雪路がその犠牲になっています。

彼女は滋野井公敬に扮装していたがために

それを知っている面々に人質に取られてしまったわけで。

 

まあ、これも我らがヒーローの手により

無事に解決するんですがね。

 

まったく、新八郎たちの手を煩わせるんじゃないよ!!

 

おわりに

ここでン?と思うでしょう。

あれ、いつもの新八郎のモテモテシーンはないの!!ってね。

あります、ありますとも。

 

最後に雪路からお届け物が来ます。

しかも困るぐらいのものが。

おいおい、妻帯者なの知ってるでしょうよ…

 

まったく無意識であなたは

女性の心をもてあそぶんだから…

(強いし、優しいからねぇ!!)

 

 

おしまい