超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【姫君は…誰だ!!】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(一)』

さあ、足休みはないよ。

きびきび動ききびきびやるのじゃ。

選択権はないぞ。

 

 

 

 

平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(一)』

はやぶさ新八御用旅(一)
平岩弓枝

講談社 2004年03月15日

by ヨメレバ

 

 

 

 

ある密命を帯びる…

表向きは祝物を届けに京まで行くというもの。

だけれども本当の目的は…

 

さる大名の姫君をお守りするというもの。

ところが、新八郎の前には

それらしき人はどうも現れないのです。

 

その姫君は、いずこ…?

 

感想

A:きちんとおります、ご安心を。

 

だけれども驚くことはまず間違いがないでしょう。

 

今回はそんなに派手にはドンパチはしません。

なので前のシリーズのような感じを期待すると

少々肩透かしを食らってしまうかもしれません。

 

だけれどもページ数も適度かつ

読みやすいので時代小説にあまり慣れてないよ!!

という人でも比較的読みやすいとは思うのです。

 

あまり盛り上がりはないとは言ってしまったものの

決してないわけではないんですよ

 

だんだん通っての影が濃くなっていき

相手も考えたのからしき人間に片っ端から

声をかけ始めていたのです。

 

2度目のときにこのままでは姫君が…

という危険があったので

深夜の逃避行を繰り広げるのですよね。

 

そこはスリリングだと思いますよ。

 

それと特別ゲストが実は

しれっと登場もしますからね。

意外な姿形で見どころの場面の

追手たちと新八郎が対峙する場面で

やってくるんですよね。

 

しかも相手が分散してそのままだと

確実に新八郎が守り切れない!!

というピンチのところで。

 

誰かは大体わかると思いますよ。

もし彼がいなかったら本当

大変なことになっていたでしょうから。

 

そして前シリーズからの定番である

モテモテシーンはないのかって?

ありますっ、ありますからね!!

 

しかもほかの女性もいるために

どうやらホの字になってしまった(?)らしい

ある女性は塩対応をしてしまうのですよ。

あらあらまあまあ、罪作りですこと(笑)

 

ちなみに今回、この姫君が誰かが

謎解きとなっています。

 

意外に罠が張り巡らされていて

最初のそれはある種の計画の一部だったんだから

それほどに今回抱えていた問題は厄介だったんだろうね。

 

ま、結局はハッピーエンドだったけどね。

 

おわりに

こっちのほうが割と読みやすさ重視かな。

個人的には前の作品が好きだけどこれはこれで。

あまり批判的なことを言っても刺さる人だって

いるわけだからね。

 

これもちゃんと読んでいくからね。

続きを楽しみに待機。