超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【やはりの展開のものが…】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(十)』

 

おいおい、青いマークが消えてるんですけど!!

私には休む権利はないんか―い!!

(純粋休みは期待できない)

 

 

 

 

平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(十)』

はやぶさ新八御用帳(十)
平岩弓枝

講談社 2019年01月16日

by ヨメレバ

 

 

 

 

これにておしまい!!

ついに完走の時がやってまいりましたね。

終わってしまうということはうれしい反面

少々寂しさを覚えるものです。

 

また、出会えた時にはここで感想を書くことでしょう。

原則ここでは何回でも再読はやる

特殊スタイルでやっていく所存なので。

 

今回は最終巻にふさわしい豪華な内容。

なんとあの大竹金吾に縁談話が

やってくるのですからね!!

 

感想

これにてこのシリーズは終了!!

だけれども続編もありますのでまだまだ続くからね。

 

結構色事というかねちっこい事態が多いかな。

ただし最初に関しては本当に悲しい思いをしてるのよね。

 

ある理由で8年前に一人息子を勘当してしまった

老女がその息子を盆踊り会場で探しに行く物語。

 

実はその勘当のいきさつには

とんでもない裏が隠されていたわけですよ。

 

ここまで人は悪になると

救いようがなくなるのかねぇ。

本当被害に見舞われた一人息子は

かわいそうとしか言えないですぜ。

 

あ、忘れていましたね。

大竹金吾受難の巻も紹介しておきましょう。

 

あまり乗り気でなかったわけありすぎの家の娘との

縁談は結局破談となるわけでして。

 

まあまあその前にこの大口屋にいる三姉妹は

まあこの時代のお察し通りで…なわけですよ。

じゃなければ年齢が近いわけがないですものね。

 

まあそもそも破談になったのは彼が別に…

だったわけなのでね。

確かにそういう雰囲気出してないもん…

 

で、犯行に関しては一番怪しいと思った人では

実はないんだよね…

ほら、隠れがちな人が案外というわけでして。

 

だけれどもこれってバカなことをやらなければ

結局こんな素敵な花たちは

どえらい目に遭わなかったんじゃないかな。

よくって本当に嫌になっちゃうものだよな。

 

あ、郁江の災難もあるけど

これは何もひねりがないので割愛。

これも人って人との関わり合いでこうも変わるのかと

痛感させられたやつね。

 

他には北町奉行所が不祥事を起こしてしまう事件もあります。

送り主が定かでないお酒を飲んで死亡事故だからね!!

そしてその後には雪だるまの中に医者の恥の死体が入っていたり…

 

これが一番この作品では本気の出来。

いくらその人がきれいだと言えども大奥に差し出せはないよなぁ…

それに異を唱えたものをお家断絶まで追いやった鬼がいるんだよ…

 

だけれども、そこに近い存在がきちんと

断罪されたことは救いだったと思うんだ。

だけれども、失ったものが大きすぎたんよ…

 

おわりに

なんかため息のできる事件ばかりだったね…

どうしてある種の欲ってこうもバカみたいに暴走するのやら…!!

近々のあの「男様(笑)」の発言を見ると全然時代が下ろうが

変わっていないんだね!!

 

だけれども、1作品だけ救いがあったのはよかったかな。

無実の罪は晴れたわけですし…