超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【まさに娯楽作品】江島其磧『世間息子気質・世間娘容気』

明日は待機。

久しぶりに脱毛するか…

顔のケアは大事です。

 

 

 

 

江島其磧『世間息子気質・世間娘容気』

世間子息気質・世間娘容気
江島其磧

社会思想社 1990年06月

by ヨメレバ

 

 

 

 

子どもというのは…

いつの時代でも時に厄介ごとの種を

巻き起こす場合があるのです。

 

そしていつの時代でもこういう娯楽作品はあるのです。

厄介者の息子・娘を持つ親の悩ましさ。

 

まあ私もそうかもしれん。

(外見アレだしな)

 

感想

原文ではなくて、きちんと訳されているものなので

読みやすくはなっておりますが、

やはり時代を感じる部分はあるのは否めませんね。

オチが分かりづらい部分もあるのは、ご愛敬。

 

だけれどもこの悩みというのはいつの時代も尽きないのは

本当のお話でありまして。

息子のほうだとあるものに凝りすぎてしまったがゆえに

勘当してやったり、という作品の形式が多くなっています。

 

確かにそれらの息子たちは

救いようのないものも多いのですが…

数少ないハッピーエンドをたどったケースもあったりします。

 

それが武士でない家の息子が

武士の振る舞いに凝りすぎて、行動までもそうなったがゆえに

結果的に親に勘当されてしまうというお話。

 

だけれどもこの息子はその武士の振る舞いを極めすぎたがために

とてもないチャンスをものにしてしまったのです。

 

それがあるお家の手が付けられないほどの暴れ馬を

その息子が見事こなして見せたというもの。

 

その結果は…なんと石を与えられて

夢がかなってしまうんですよね。

江戸ドリームだな、これ。

 

娘版のほうは…

まあ当時の作品なので女性差別は色濃く出ています。

時代です、そういうことは頭に入れておきましょう。

 

だけれども、この時代ながらも自分が聟(むこ)に受けた

理不尽な仕打ちに自分の家の地位の誇りらしく

敢然と立ち向かった娘もいるのです。

 

大の男がビビるぐらいなのですから

その気迫はすさまじかったのですね。

むろんこのむこはお尻敷かれ確定となります。

(どこかのパワーワードのノリで言うな)

 

あとは…これは現代の某殺人事件を彷彿とさせるような

魔性の娘が出てくる作品もあります。

なぜならば何人も夫となる男と死別し、

その前に何人も子供をなすから…

 

子どもをなすので毒女のアレな事件とは違いますが…

似たようなケースだと思うのですよ…

しかもその子をなした人数も20人を超えるのだから

どれだけそのパターンをやらかしたのかは数えたくなくなるものです。

 

基本的にはダメなケースが多いですが

逆バージョン(親がダメなケース)もあります。

 

おわりに

娘バージョンのほうには

女性バージョンのマザコンが出てきます。

結構読書時注意だったりします。

吐き気を催すこと、間違いなしなので。

 

最後のほうに原文も出てきます。

そんなに読みづらいわけではないのね…

 

おしまい