超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【さあ、長い長い謎解きの道へ】二階堂黎人『人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編』

 

うん、がんばれる。

大事な人ができた私はね。

ただ目の前のものに、立ち向かう。

 

 

 

 

二階堂黎人『人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編』 人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編

二階堂黎人 講談社 1996年04月05日頃
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人が一人、また一人…

こんなに凄惨な作品、今までにありましょうか。

最後の血の一滴までもが搾り取られていきます。

その狂気の極み…

 

あなたも体験してみませんか…?

 

感想

だけれどもさ、この作品はやばいのよ。

ミステリーだけど4部作というね。

 

あ、一応4巻だかはある有名作品であるんだ。

過去に人に貸してもらって読んだことがあります。

 

この方のも全4冊です。はい。

だけれどもね、物量がやばいんですよ。

はい。

 

ノベルズで500ページ越えです。

もうね…お察しください。

さすがに今回はタイムリミットぎりぎりになりました。

この名目で明日のついで買い出し免除で…

(疲労ためたくない…)

 

内容はある製薬会社が10名の人間を

謎多き城、人狼城に招待したことからはじまります。

 

国境の渓谷に建っているために今までに

あまり人が侵入してこなかった場所。

 

この城に入ったが運の尽きで

招待された10人は無残にも殺されることになります。

 

ン?と思うでしょ?

それが結論なんだって。

語り手までが消えます、消えます。

 

もうありとあらゆる概念を消し去ってしまっているのよ。

 

その証拠にだんだんと人が減ってきて

主人公とある秘密を抱えた男と主人公に好意を寄せる女性が

残ったときにはもはや疑える人は

おかしな人しか出てこなくなるのよ。

 

死んだはずの人間とかね。

しかもその前の殺人事件でその人しかない特性が

出てきちゃってるからもう最悪よ。

 

でもその事実もある発見で打ち砕かれるのよね。

 

この作品はあまりにすごすぎるというか

読者に何も考えさせる暇を与えてはくれないの。

 

多分疑いたくなる要素はひらめくけど

次の瞬間にはもう否定されてしまう

事実が浮き彫りになってしまう。

 

そうこうしているうちに終章のあれだからね。

 

ここに関しては本当に読んでほしいね。

いや、明かしちゃうわけにはいかないの。

 

この描写はミステリー界随一のやばい描写。

やばいとしか表現しようがないのが悔しい。

迫る最期を目にした人間はそうなるのかもね。

体験なんかしたくないけど。

 

あ、あと意味ありげな描写が。

これどこかで補完されるんかね?

 

おわりに

もう言葉が出ないね。

こうもバッシバシと人が消えるとね。

 

残りの人間が数人いるけど

これどうなるんだ…?

そこが心残り。