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【謎の化け物のせい?】二階堂黎人『人狼城の恐怖 第二部 フランス編』

 

明日はお休み。

足が休めるぜ。

 

 

 

 

人狼城の恐怖 第二部 フランス編
二階堂黎人

講談社 1997年09月05日

by ヨメレバ

 

 

 

 

ナチスが生み出した化け物…?

化け物が人を殺している…?

そんな阿呆みたいなことがあるのだろうか…

 

だけれどもそれはどうやら「あった」もようで。

人に憑依する化け物という代物。

しかも憑依して体を乗っ取るんだから

たちが悪いですよね。

 

三人のうちの二人はどうやらやっつけたようですが

まだ一人が残っていて…

 

感想

こっちのほうは落ち着いているほうなのですが

その代わり、奇妙な怪物がいたりします。

いわゆる「星気体兵団」という奇妙奇天烈な

人間らしき化け物なんですよ。

 

人に乗り移ったゾンビのようなやつらで。

そんな奴を主人公に協力要請をしてきた

サロモン警部とともに追うことになるわけで。

 

ただし、主人公のローラントが所属しているサロンは

特定の人種でないと本来は入れません。

しかしながらある偽装という素敵な(?)工作が通用するのです。

 

それでアルザス人に紛れ込み

無事に青の狼城へと行くことができたわけで

 

まあそこからは予想はつくでしょう。

この人狼城は双子の城です。

なので起きる事件も対となっています。

 

ただし違うところはローラントが始め死体を見つけたものの

確認させに言ったらすっかり姿が

消えてしまったことです。

 

どうしてそうなったかはいわゆる

星気体の仕業でないかとは言われていますが…

 

この星気体の存在はおそらくダミーだと思うんですよ。

こちら側を攪乱させる存在だと。

 

ちなみにナチスのそういう兵器関連のくだりは

ある映画化もされた某作品を思い出すんですよ。

もしかしてあの作品はここからヒントを得たのかな…

 

で、ご想像の通りに人狼無双が始まるわけですよ。

ローラントが頼りにしていたサロモン警部も無論

その悪魔の罠にかかって最終的には命を落とします。

 

なお死の際にけっこうヘヴィーなことを言ってますが

これも真偽はとっても怪しいところですね。

たぶん…ね。

 

この巻もやっぱり読者には何もさせてくれないね。

著者のことだからこれらのスパイスは

あくまでも肉付けに過ぎないはずだから…

 

おわりに

真相がどうなるのか予想がつかないYO!!

でもこういう作品ほど読みたくてたまらないのよね。

まあ基本的にあまりミステリーは勘繰らないように

最近はしてるけどね…

 

残り2巻、楽しみだねぇ。

 

おしまい