超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【醜悪の結集】二階堂黎人『双面獣事件』

 

明日も曇り気味…

ということはまた行くってことかしら。

実質休みないじゃーん。

 

 

 

 

双面獣事件
二階堂黎人

講談社 2007年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

その大量殺戮、人の仕業じゃねぇ!!

現場がすべてを物語っていたのです。

明らかに人為的な犯罪では

ないものが紛れている…

 

そう、この事件には隠されたある「魔物」が

存在していたのです。

 

そいつはとんだ産物からできた

「超絶負の生物」

しかもそのもととして人の頭脳が使われ…

ウッ…(以下爆撃されました)

 

感想

こんなんシャレにならん警告も入れておきましょう。

 

※あくまでもフィクションですが

それはそれはえげつない事実がポンポン出てきますよ?

なので苦手な人、さあブラウザ閉じようね!!

 

 

 

結構グロいです。はい。

なぜ今回の魔物が出てきた島が隔離されていたか…

その意味を知ったときに愕然とすることでしょう。

 

いわゆる一連のラビリンスもの

国内版人狼城ものですね。

こっちは一気に人が消え去るので残虐性においては

とてつもない作品となっております。

 

なぜこんな事件が起きてしまったかは

まあ、話すとこっちも気分が悪くなりそうなので

ソフトに話すにとどめておきたいと思います。

 

そう、マッドサイエンティストの

そりゃあそりゃあねじ曲がった欲望の慣れの果てと

いっても過言ではないでしょう。

 

こんなん失敗していればよかったんですよ!!

だけれども成功しやがったのです。

しかも人体を経由させやがったので

とても質の悪い生き物へと変貌したのです。

 

その経由された側の人間の描写のある部分が

なかなかにえげつないので

モノ食べながら読むもんじゃないです。

 

この殺戮兵器は一応ある種の音にて

抑制だけは聞くようになっていたのです。

ところがですよ、その権限が複数あったんじゃ

えらいこっちゃになるわけでして。

 

えらいこっちゃにしたのはラビリンスの片割れです。

なぜ片割れって言ったかって?

ほらちゃんと前巻の『魔術王事件』に

書いてあったじゃない?

 

なのでこっちサイドは女ラビリンスです。

とんだバケモンです。

しかもしれっと蘭子たちをスパイに行くぐらいに

大胆かつ狡猾よ。

 

この作品、SFの要素が強いですが

一応この魔物、双面獣が使う攻撃手段のうち

非現実的なものに関してはきちんと

現実のもので解明は蘭子氏がしてくれています。

 

まあこいつの異常な力だったら

できなくはないとは思いますね。

 

…今回はモノホンの化け物が絡んじゃうから

私的にはアンフェア気味評価ね。

だけれどもこれが現実でなくてよかったとは思うけどね。

(世界が消えちまうわ。)

 

おわりに

さすがにこれは手に負えない作品かも…

ちょっと域を逸脱したかな。

 

なので人によっては拒絶反応起こすだろうな。

私は何でも大体はいけるので

そういう作品なんでしょで割り切るけど…