連続有酸素!!
体は締まるが疲労する!!
賢者はベンチで思索する 文藝春秋 2005年05月
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いつもファミレスにいる老人
何も目的がない人生を送っていた一人の女性。
彼女のバイト先であるファミレスには
定位置でコーヒーを飲む一人の老人がいました。
ある日、女性はその老人と公園で出会います。
それがすべての始まりだったのです。
少しワケのある老人と、人生に何も見いだせない女性の
一時の物語、はじまります。
感想
なんかよかったなぁ…
ホッとできる作品を読むと心が安らぐものです。
しかしながら、最初の作品に関しては
結構のっぴきならない事態が発生します。
公園で犬が被害を被る毒物事件が
発生してしまうからです。
それは、犬がダメ!!と思われた久里子の家で
なぜか犬を飼ってしまうという面白い出来事が。
しかしながらこの犬(アンといいます)も
この残忍な事件に巻き込まれてしまうことに
なってしまうのです。
(気づかないうちに毒入りのものを食べさせられた)
犯人は身近にいます。
この時はあまり弟との関係もよくなかった
久里子は弟を疑いますが
もちろんそれは思い違いです。
(結構ニヤニヤできる真相が出てきます)
この事件を解決できたのは
無論老人のおかげです。
彼があることを提案してくれたおかげで
狡猾な犯人を引きずり出すことができたのです。
まあ犯人も事情はあったのですが
決して許されるクラスのものではありませんからね。
2つ目の作品は久里子の想い人の
弓田くんの巻き込まれた事件です。
ただし完全に弓田君は巻き込まれた形で
別の人が原因の事件となります。
そういうことをする人、SNSにもいるのですが
本当人生狂わせるだけなのでやめたほうがいいですよ!!
最後の作品は必読です。
ここでなぜ老人がいつも同じ席で
コーヒーを飲んでいたかの真相が判明します。
そして謎めいた老人の正体も
明らかになるのです。
なぜ、誘拐した男の子のそばに老人がいたか…
それはある理由だったわけなんですよね。
これはな…悪いの矛先をどこにも向けられない
悲しい作品だと思うの。
私も多分その矛先をある時代に向けられたんだろうな。
でも向けちゃいけないことなんだよね。
大体においてこういう事件は
表に出づらいからねぇ…
ただし、救いなのは
ラストの数行ね。
だよね、その展開があって、いいよな?
おわりに
この著者はかつてあったもともとの場所で
別シリーズの作品を「おい●〇女邪魔!!」と
言ってしまった記憶があります(笑)
(そういう女性は私は嫌いなので)
この作品はそういうのはいないですね。
ただしちゃっかり物はいますけど。
何気に久里子嬢はイケメン眼はない模様で…
世の中面じゃないからいいんだよ!!