超雑読と趣味と

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【この世の不条理】那須正幹『ズッコケ三人組の推理教室』

 

明日も行ってくるよ。

まだBCAA水のボトル臨時の使ってる。

さすがに何回も同じバカやりたくないからね。

 

 

 

 

那須正幹『ズッコケ三人組の推理教室』

ズッコケ三人組の推理教室
那須正幹

ポプラ社 1992年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

ハカセ、推理小説にはまる

あれ?と思われることでしょう。

ハカセは物語はあれほど好きではないと

豪語していたのですから。

 

だけれども図書委員として返却の作業をしていた時に

一人の少女が借りていた本がきっかけで

彼はあっという間にホームズのとりこになってしまったのです。

 

感想

そんなとりこになってしまったハカセ君は

人の今の状態を推理するという謎の行動にはまってしまい

周りはどえらい迷惑(?)をこうむっていました。

 

だけれどもどうやら本当に事件はあったようで

あるペットショップで猫を買った人たちが

ことごとく猫が迷子になってしまっていたのです。

 

どうやら拾った人というのが何かしらの

わけがあるようでして…

 

この作品は、私は正直否のほうを

提示したいと思います。

 

あまり否を明確にするのは

よくないことだとはわかっていますよ。

だけれどもあんまりにも展開が胸糞すぎるなと感じました。

 

だんだんと三人組やハチベエがホの字の荒井陽子が

調べていくうちにかなりとんでもない事実が明らかになります。

 

彼らが共通してペットを購入したところは

小堺ペットショップというところなのですが

何やら調査をする名目の上で名簿を詐取した

不届きものがいたようなのです。

 

調べたときにはもう遅く、実在しない研究だったような。

そして三人組+αはさらなる事件を予防するために

組の違う子の家のもとに向かうのですが…

 

ここでまあひどいものを見ることになります。

そりゃあ猫がおびき寄せられてしまうわけだ。

そして失踪もするわな、と思いました。

 

で、機転を利かせてたメンバーが

免許証の住所を控えていたので

事件は解決するんです。

するんですけれどもね…

 

ここがもやるところなの。

確かに被害を名乗り出なければ、

捕まえられないの。

 

これが現実。

でも、おかしいと思わないのかな。

 

猫好きならばもう過ぎたこと…にはならんのよね。

多分こう感じるのは今の猫との接し方に

決定的な差があるからだと思うけれどもね…

 

うん、もやる。

 

おわりに

これは時代が違うからこそ違和感を覚える本ね。

なお結末以外だったら彼らはいい仕事してるからね。

ちゃんと最後はアジトに潜入して猫たちを見つけてるし。

 

悪い本じゃないの。

でももう時代にはそぐわなくなっちゃった。

そんな本ね。