超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ありとあらゆる暗部】ジェイムズ・クラムリー『ファイナル・カントリー』

 

明日は忙しくなる模様。

それとちゃんとにぎやかしまでに体締めなな。

(次回は付随としていきます)

 

 

 

 

ジェイムズ・クラムリー『ファイナル・カントリー』

ファイナル・カントリー
ジェイムズ・クラムリー

早川書房 2007年04月

by ヨメレバ

 

 

おじさん、立ち上がる

このシリーズを最初に読んだとき、ハードボイルドと書いてあったのに

まあまあ飲んだくれる暴れる女性とよく寝るという

野放図状態な内容に少々辟易しておりました。

 

ところが慣れというものは実に恐ろしいものですね!!

そんな場面を楽しんでさえいる自分に気が付きました。

今回もお楽しみの内容は盛りだくさんなのではありますが…

 

多分過去一に今回の依頼は強烈です。

無論相手にするものも…

 

感想

ミロの依頼は女性がらみです。

いい女性といい感じになったときに依頼されるのです。

それは依頼者の女性の妹がまあまあひどい状態で亡き者にされたのです。

(どういうことかって?一応消されたくないのでお察しください)

 

しかしながら、そんなことをする連中を追うのは

無論一筋縄ではありませんでした。

時にミロはその当時に恋人だったベティーと

離れて行動をしなければなりませんでした。

 

そこで何かを察したあなた?正解ですよ。

女性というものはそばにいるものを欲する人が多いです。

なのでベティーもそれにもれなかったし、

彼女は彼の探偵家業をよしとはしていなかったのです。

 

だけれどもこの子、結構メンがヘラってるわよ。

だってミロが結構真剣に監視していないといけないところで

しつこく電話をかけてきたりするからね。

 

そもそもかわいいだけの女はミロにとっては不向きなのよね。

なのでそこでジ・エンドですわ。

(うっかりどこかの県の某科の漢字を入れようとした)

痔…

 

そのあとにモテ男(?)のミロはまたいい女性に出会います。

この子はとってもいい子なんだよね。

わがままも言わなく、調査のときも普通についてくる。

 

だけれどもこの愛がアダになってしまうんですよね。

まあこの場面に関してはこの作品きっての名場面です。

ぜひ読んでほしいなと思う1シーンなので。

 

で、この作品の真相はどうなの?と思うでしょう。

まあ予想通りの感じでしたよ。

だってあんなに凄惨な事件が露呈しないのはそもそも不自然。

そういうわけなんですよ。

 

日本でもこういうのはあると思いますよ。

手に負えないよね。

でもそれは人が人である所以でしょう。

 

おわりに

ミロのほうのシリーズはこれが最新刊。

もう1冊主グルーのもありますのでそれも後日読みますね。

 

結構血なまぐさいし、人の汚さも見えるから

読者は選ぶけれども

こういう生々しいの、嫌いじゃないんだよね。