行くところは今日でいったん最後。
1週間別の所に行きます。
夜の大海の中で 早川書房 1986年03月
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その発見は…
この作品はシリーズもの(全6巻)この本が最初の作品です。
ナイジェルといううちゅゆ関係に従事する男が発見した
ある種の発見。
だけれども、どうもこれには知られたくない事実があるようです。
ナイジェルのパートナーである女性の死と
その死が恐ろしい形で使われることになります。
どう読んでいても、今回出てくるこの団体
なんかこれからも尾を引きそうな予感がするんだよな…
感想
展開がえらくとっ散らかっているわけではないのですが
ハードSF分類の宿命として読みづらさがあります。
まあ、ハードSFでもクッソ分厚いで有名なレナルズの作品のように
武器になるような奴でも案外サクサク読めるのはありますがね。
この本も分厚い部類(500ページ↑)になります。
一応部分けがされてはいるものの、
割とそれぞれの視点がバラバラ、という感じが否めなく
非常に読みづらいものがありました。
ただし、中の人のちゃっちい頭でわかったことは
今回、敵としておそらく宗教系統が絡んだ【新たな人】という
存在が出てくるのではありますが
これがこれからのシリーズでも彼らに立ちはだかると思うのです。
彼らはなんかを隠しているような気がするんですよね。
ナイジェルたちに知られては非常にまずいような何かを。
現実に人類の始まり(?)と思われるデータへのアクセスを
こいつらは異常なまでに嫌がり、
アクセスを強行したナイジェルたちに攻撃を仕掛けてくるのです。
あまつさえ終盤には彼らに牙をむき
ライフルで暗殺を企ててくるのです。
(なぜかここSF要素満々なのにレーザー銃ですらない)
その結果は読者の目で確かめてほしいところですけどね。
まあ、終わり方が気になるところなので
続き物、というのは理解できました。
評価としてはあまりよろしくないものではありましたが
唯一、興味深かったのは
どこかこの作品の世界観は、今陥っている世界観と
似通っているものがあるんですよね。
ナイジェルがなきパートナーとともに旅をする描写があるのですが
人種差別とかの描写もリアルでしたし
今陥っている陰惨(?)な状態もこの作品の世界に
似つくものがあったわけですしね。
ただ、こいつは読んでいてまとまりがなくつらいものがありました。
おわりに
ただ、こういう作品はつらいけれども、
こなした感、というのは大きいですよね。
ただし、あんまり頻繁には当たりたくはないですね!!