湿気がまとわりついてくるね。
こういうのは非常によろしくないです。
空虚としての主題 ベネッセコーポレーション 1982年04月
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文学を深く見る
圧巻でしたね。圧倒的な知の力を感じました。
そのしっぽだけでも、つかみ取ってみたいものです。
様々な作品が出てきます。
文学作品だけではなくて
有名人が書いた本にまで、多岐に触れています。
感想
ちゃんとこう事前に言っておきましょう。
私はまだまだ稚拙そのものの人間です。
したがって圧倒的な力を持つこの本の魅力を
伝えることは実におこがましいこと。
ですが精いっぱい取り組んでみたいと思います。
破綻している文章になることをお許しください。
こう読めたら、いろいろと視野が広がるだろうな…
そう感じさせる本というのがまず一つ。
無論その中には私がものすごく苦手としている
哲学がらみの本があります。
おそらくその部分は哲学者が二人出てきているのかな…?
有名な方は名前は聞いたことがありますが
比較に出された人は名前を存じ上げません。
その比較で共通点を見出せるのがすごいんだよな。
本当哲学って面白いけれども
絶対的な文章(?)な感じがして単純だけど
鎧を何重にもつけている感じがするの。
だから読み進めるときに時間がかかるし
だんだん頭が痛くなっちゃう。
確か学生時代も頭痛かった気がする…
これを理解できることにまず尊敬。
そして驚き。
他にはこれまた有名な人物(私は残念ながら好きではない)の
作品を真面目に分析していくのです。
こういう視点は普通の読者では気づくことはないし
知ろうともしないと思うんですよね。
なのでそういう視点があるんだ、ということで
このちょっと苦手なエッセイは面白い人の作品の
苦手意識は克服できるように感じるんですよ。
それに旧字体が混じる作品もちらほら出てきます。
これも読むのには勇気がいるのですが
この方の紹介だとあら不思議、魅力的なんですよ。
まったく罪深いと思うのよ。
私はいくら経験を積もうがそういう人になれない可能性もあるし
もしかしたらなれるかもしれない。
もちろんなれることを信じている(?)のですが
こういう風になりたいね。
おわりに
本を見た瞬間、絶望しそうでしたが
中身は面白かったです。
あとがきに相違はまったくございませんでした。
ここに出てくる本、いつか読めますように。