台風が迫っています。
ン…明日はアナログ移動かな…
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天国は遠すぎる 光文社
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その女性の死は自殺なのか…?
その時のはやりの曲は人を自殺へといざなう曲でした。
その曲調は同じ境遇の人に何か来るものがあるようで
自殺者が出ていました。
今回もその曲が原因だと思われる
女性の自殺と思わしき遺体でした。
しかしながら彼女は妊娠しており
発見状況にも違和感があったのです…
感想
今回はちょっと亭主関白(この当時はね…)が過ぎる感じの
久野刑事が主人公の作品です。
しかもこの事件は彼にも少なからず因果のある作品です。
奈良ならば彼女の残した遺書には「久野」という名字があったから。
だけれどもこの事件、非常におっかしいことに
この名字を探してもだれ一人引っかかってこないのです。
それは物語の解決を見るときに明らかになります。
それと途中でもしや…という風に久野も思いつくのです。
犯行は結構複雑となっており、
なかなか狡猾な犯人となっております。
まあ明記は避けますがちゃんと久野と会話もしているんですよ。
そして普通の鄭をして物語の演出をしています。
ただし、久野刑事はそれに違和感を覚えていましたがね。
それはきちんと現実へと変わっていきます。
今回の犯行に関しては…
うん、すごく胸糞と言っておきましょう。
事件が解決した後に待つ物語もそうなのですが
事件の真相に関しても本当に「うわあ…」となってしまう代物です。
確かにかかわった人物は
欲望に取りつかれていました。
復讐の心も持っていましたね。
だけれども被害者もろとも、その欲望にまみれた結果
結局は警察にその身を拘束され、
被害者に関してはいらぬ欲望を起こしたり
交渉手段に使われる卑劣な欲望にはまった結果、
死へといざなわれることとなりました。
結末に残されたもの(いわゆる刑事たち)のボヤキ的なものがあります。
今回の本のタイトルですね。
そりゃあそうでしょうよ。
だってこんなにも欲で腐れ切った人間ども
天国になんか行けやしません。
地獄の業火に焼かれることでしょうし。
(本当いらん欲おこしやがって)
そう思うと人って弱いし、醜いものだねぇ。
かという久野刑事も…ねぇ。
おわりに
おいおい、溜息しか出ねぇぞ、この作品。
本当に人というやつは…と痛感させられましたね。
特に本能を突く欲に関してはね…
後半の文学に代わる部分は
なんか考えさせられるよな。
