超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【どこの国でも猫はかわいい】村上春樹『うずまき猫のみつけかた』

ようやく普通の日常が戻ってきそうです。

雪で路面状況が悪くなるとやっぱり

嫌だからね…

 

 

 

 

村上春樹『うずまき猫のみつけかた』

うずまき猫のみつけかた
村上春樹

新潮社 2008年02月

by ヨメレバ

 

 

 

 

海外生活と、猫。

今回のお話は海外生活がメインとなります。

そんな中で結構ひどいトラブルに巻き込まれたりしますし、

時に買い物沼なお話も出てきたりします。

 

感想

今回はとっても豪華な本だったりします。

猫好きな私にとっては猫の写真だけでも眼福なのでありますが

安西画伯がカラーなんですよ、カラー。

 

で、その画伯のイラストの中に

クーガーに襲われる著者というのがあります。

なんつうイラストを本に仕込んでいやがるんだ…

 

クーガー、と言われてピンと来ないかもしれません。

こういえばわかりますよね、プーマ。

そう、スポーツウェアのあいつです。

 

ちなみにアメリカにこいつ、生息しているのです。

嘘だろ?と思ってちょっと調べてみたら、西海岸側に

コイツ生息するのです。うっそー。

 

しかもランニング中にこいつに襲われる事件というのが

当時あったようで…

恐らくは知っているので獲物と勘違いされたのでしょう。

いろいろおっかない…

 

あ、この作品の始まりはマラソンですが

人はなぜ走るという欲求にかられるか、

その心理をとても分かりやすく表現されております。

まあ著者の場合はそこにお酒(ビール)がついてくるんですけれどもね。

しかもオツなビールがお好きなようです。

 

これは私のやっている筋トレも似たようなものとみて

差支えないと思いますよ。

動かすジャンルこそ違えども、ね。

 

これもきちんと感想に絡めていきましょうか。

著者はなんと車の窃盗に遭うというとんでもない目に遭ったのです。

あっさりと車は見つかったのですが、

変わり果てた姿(!!)で発見されたようなのです。

いわゆる走行不能の姿、というやつです。

 

それと絡んだ保険会社がまあまあF…ゲフンゲフンなところだったようで

手続きが待てど暮らせど進まないし、

終わったところでレンタカーの代金保証はなかったしと

踏んだり蹴ったりだったようですよ。

 

こういうのはところが違うと苦労させられるものです。

著者がアメリカ以外の場所に行った時も

なぜか金持ちと錯覚されたり

(日本はその当時ある高級コーヒーの最大輸入先だったから)

本当人って住む場所が違えば何もかも違うんだな、と感じましたね。

 

おわりに

他にすごいのは中華料理の致命的なアレルギーな著者が

中国に行く羽目になったお話。

その結果は…まあそうなるなということで。

きっと幼少期に深いトラウマがあったのかしら…

 

あとはアメリカの卑語の数々。

バリエーションが大変豊かで1つのワードに関しては

初めて聞いた言葉でした。

まあ、知らないほうがいいやつです。

 

サクッと読めて面白かったです。