超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ボールの先で、事件発生!!】那須正幹「ぼくらはズッコケ探偵団」

急遽デトックス物を使いました。

でもね、とっておきのはバースデーに取っておきたいので

手を付けませんでした。

 

 

 

 

那須正幹「ぼくらはズッコケ探偵団」

ぼくらはズッコケ探偵団
那須正幹

ポプラ社 1983年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

ハカセの特訓をしていたら…

理屈っぽいで定評のあるハカセ君。

そんな彼は運動がお世辞にも得意ではありません。

 

だけれども彼はいやおうなく野球に参戦させられることになります。

その練習をしていた時に、ボールがよそのお宅へ…

その後の展開はよく某ポケットの作品でも出てくる通りです。

 

でも、ちょっと様子がおかしいぞ…?

 

感想

そう、答えは「おうちのガラスにオーイエー」でございます。

 

だけれども確かにそうなったはずなのに

肝心のボールが見当たらないのです。

 

実は…そのボールが行ってしまった家では

殺人事件が発生しており

家の家主が何者かに首を絞められて殺されていたのです。

 

しかもその状況は、何やら

不自然さが漂っているようですよ…?

 

そんなこんなでなかなかヘヴィーな感じになっている2作目です。

実はこの本には子供ながらの苦労もうかがい知れるのです。

 

実は事件の発生した家では

いわゆるお手伝いさんとして三人組の同級生の母親が

住み込みで働いています。

 

実はそのおうちには殺された家主のほかにも

息子の家族がいるわけですよ。

そうなるとお手伝いさんである都合上

理不尽なる光景を見ることになるのです。

 

子供は親を選べないんですよね…

ちなみにその同級生と同じ家族環境な子がいます。

実はモーちゃんがそうなのです。

(ここでは内容は伏せますが結構内容は重いです)

 

だからこそ、モーちゃんは女の子に好意的に

見られるんですよね。

そういう事情を知っているからこそ

女性に優しくできる、ということ。

 

ちなみに殺人事件の後にも

同級生の子が犯人の牙にかかって

車にはねられてしまう事件も発生します。

なかなか内容が重たい…

 

で、事件はどうして解決したか?

運動からっきしのハカセ君が閃いてくれるのです。

きっかけはハチベエのやらかしからです。

 

結構これは本格的ですよ。

しかもちゃんと犯行を紛らわせる

手段が使われているので。

 

おわりに

この形式でも楽しませてくれました。

最後はちょっとどうにもならない事情が出てきたけどね。

でも、この悲しみはきっとその子のバネになるんじゃないかな。

 

女子に時に意地悪(特にハチベエ)だけど

肝心のところはとっても優しいんだよね。

多分この時期は、理解しようとしてはいるけど

なかなかなんだものね…