ある人のコラボのいわゆる
一時代前のヤンキーファッション的ブランドのTシャツを着ています。
かっこいい。ダボ感ええぜよ。
ママのクリスマス 東京創元社 1997年04月
|
その事件の裏側は…
このシリーズ、いかんせん構成に癖があります。
ママ、という安楽椅子探偵がいるわけですけれども
ちょっと探偵としては異質の感じなんですよね。
ちょっと設定が設定ゆえに
どうしても読後感がよくないんですよ。
それは感想文でも触れることにしますが…
感想
やっぱりこのシリーズ、どうも受け入れられないなー…
何だろう、最後に出てくる真相の吐露部分が
どうも私には受け入れられない感じなのかしら…
事件は近所のつまはじきものなぐらいクリスマスに
どんちゃん騒ぎをしていた(意図的に)牧師が何者かによって
殺されてしまいます。
真っ先に疑われたのは事件の前後に
彼の家付近で目撃された青年。
無論彼は疑われてしまいます。
そうに至る動機もあり、この牧師に迷惑を被っていたため。
事件は様々な思惑が絡んできます。
どうやらこれらの事件にはある種の策が絡んできており
どんちゃん騒ぎも意図的にそれらを行うことによって
その土地から人を遠ざけることを目的にしていたわけなのです。
つまり遠ざけた後に待っていることといえば…
それは私欲に関わることです。
そして事件の真相は
実は、とんでもない人が関わってきていたわけなのです。
いわゆる犯行にはかかわっては絶対にいけない人。
第一の犯行にはダイイングメッセージが残されていました。
はじめは意味のないもののように思われていましたが
だんだんと事件を追っていくうちに
思わぬ意味が出てくるようになります。
まあこの思わぬ意味に関しては
私が正直ないなー…と思う
ママが「本来の真相を封じる」自白によって
明らかになっていきます。
おそらく残り2冊ほどありますが
どのシリーズでもこの形式をとるのだと思われます。
そのためにミステリーの読者が求める要素の1つである
スッキリ感に関しては、ないとみなしてよいでしょう。
それとこの作品にはユダヤ教が関わってくるため
独特の描写も目につきます。
それゆえにとっつきづらさは否めませんでした。
おわりに
なかなか真相に関しては練られているのよ。
何しろ犯人がそいつじゃあ、非常にまずいお話よね。
だからこそあんなことをしてしまったんだろうと思うの。
だけれども、正直読みづらさがまさってるなー…
つらたんでした。