超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【どうあがいても、絶望?】西尾維新「掟上今日子の裏表紙」

天気が悪いため、ついでの有酸素はお休み。

あら困った、炭酸水とかヨーグルト

入手に行けないじゃないの。

 

 

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掟上今日子の裏表紙
西尾 維新

講談社 2017年05月24日

by ヨメレバ

 

 

 

 

え、つかまっちゃうの!!

読み始めて思わず「え…」となってしまった作品です。

まさかの掟上今日子、強盗殺人の疑いで逮捕。

 

強盗殺人は最低刑が無期懲役。

つまりもしも彼女が有罪になってしまえば

探偵業は詰んでしまったも同然となります。

 

でも…そんなはずないものね、ね?

 

感想

切り口が斬新だなと感じた本でした。

まあ最終的に犯人が探偵…というのは

有名作品にいくつかあるということは既知の事実でしょう。

ここでタイトルはむろん挙げません、楽しみをスポイルすることは

私のポリシーに反しますからね。

 

まあ、そういった作品とは今回は異なり

もう最初っから掟上今日子容疑者(?)となってしまいます。

だけれども、もう彼女の特性上その取り調べが困難を極めることは

想像が付きますよね。

 

だって、彼女の記憶は眠ったらリセットされるのです。

つまり取り調べの作業に眠りが絡んでしまったら最後

もう事情聴取が成立しねえのですよ。

もう困難取り調べをする警察もお手上げ状態でしょ…

 

事件はもう金がうなるほどのある

貨幣コレクターの邸宅で起きた事件です。

明らかな密室下で被害者と掟上今日子氏が倒れているという

もう疑いようのない事実しか出てこない状況。

 

だけれども、被害者をより深く掘り下げていくと

思わぬ事実が見え隠れしてくるんですよね。

 

ちなみにその事実は結構ハードなものです。

まあ、この被害者がもううなるほどの…なので

その事実はある種ひた隠しにされたも同然でしょう。

 

ただしそれでもその出来事は被害者には深い傷を

落としてしまったのは事実で

結局は事件につながることになってしまいます。

 

この事件の真実は…なかなか興味深いのですが

これを明かしてしまった場合には

読む気力もうせてしまうものなので

明かさないでおしまいにします。

 

だけれども、明らかになったら明らかになったで

結構ハードな謎も残ってしまうのですよ。

もしかしたら、ある種今日子氏につながるような

何かが隠れているように思えて

ならないんですよね…

(もしもそれに第三の「何か」が絡めば…?)

 

おわりに

切り口が斬新でしたね。

だけれども解決したとて、なんとなく

もやもやが残る結果となりました。

 

でもこの先に関してはあまり知らない、

勘ぐらないほうが得策に思えてならないんですよね。

なので次の本へと全集中!!で。