超雑読と趣味と

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【あれ…?】梅原潤一「書店ポップ術 グッドセラー死闘篇」

今日はとても暑かったです。

久しぶりにおいしいお酒を購入。

美味しいもの食べるし、飲むぞー。

  

 

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梅原潤一「書店ポップ術 グッドセラー死闘篇」

書店ポップ術 グッドセラー死闘篇
梅原潤一

試論社 2010年08月

by ヨメレバ

 

 

 

 

 なんだろう、この違和感

読んでいるうちに違和感がむくむくと湧き上がってきました。

そういえば前読んだ1作目とは違いますぞ…

どうしてだろう?と思いましたよ。

 

そりゃあそうですよ。1作目にあった要素を

2作目ではさくっと削り取ってしまったのでありますから。

その結果は…違和感と少々の不満、でしょうか。

 

感想

実を言いますとね、本の紹介と並行して紹介される

ポップの部分がモノクロなんですよ。

繰り返します、モノクロです。

はい。

 

一応カラーのやつは冒頭にあります。

一斉に紹介される形で。

おそらく紹介する本も多かった以上

予算面という大人の事情でこうなったのだと推測されます。

 

でも、そのために読者を少々、いやそこそこがっかりさせる

結果となってしまったのは否定できませんね。

いや、冒頭のカラーをチラチラ見ればいいじゃん!!と思うでしょ?

でもそれってすんごーく面倒くさい行為なのです。

人って面倒くさい行動を嫌うんですよ。だれしもね。

(パーツ取りのためにニップルピアスのパーツをフォーセプスまで用いて

引っこ抜いた人に言われたくないか)

 

私はご存じの通りひねくれ読書家ですので

この中の本で読んでいた本は1冊しかありませんでした。

しかもいい本だったけど登場人物にいた尻がーるが邪魔だのと

昔いた場所でのたまった記憶のある本です。

(結構こういう構成の本ってあってそれも一つの楽しみだけど

邪魔になる場合も得てしてあります)

 

他の本は有名どころ(大賞総ナメ・無論映画化)が結構出ています。

同様のテイストの作品、3冊も出ていたことは初めて知りました。

残念ながら私はこのクソみたいな読書スタイルを崩すことはないので

いつ出会えるかはわかりませんがうん、いいねと思える本なんだろうな

ということは理解できました。

 

それと、すごく興味深かったのは著者のトークの書かれている終わりの部分。

本離れというか趣味の多様化によるその影響は知られて久しいものです。

もちろん図書館もその影響はかぶっているわけで。

 

つまり書店と同様に利用してもらえなければ

予算が削られてしまうのです。

相容れない存在なのではありますが根本に抱える問題は

同じというわけなんですよね。

 

なので相いれないであろう公共の図書館にも実は

講演に行っていたりするんですよ。

でも「本を読んでほしい!!」という大元は一緒ですからね。

こちら側に関しては売り上げという形式ではなく

利用者という形にはなりますが

人が来てほしいというのは一緒です。

 

 おわりに

冒頭にひとまとめにされている元のカラーのポップだけど

パワーアップしているんですよね。

売り方も変化しているわけですし、

アプローチの仕方もまた、変わるんですよね。

 

やっぱりすごいと思ったのは単行本と文庫で訴え方を変えたり

初見さんとそうでない人のポップを分けたりすること。

枠にとらわれないということは大事なんですね。

 

おしまい