超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【さりげないしぐさに…】復本一郎『俳句とエロス』

雪、降ってしまうのかな。

だとしたら、またいけなくなるのかねぇ…

 

 

 

 

復本一郎『俳句とエロス』

俳句とエロス
復本一郎

講談社 2005年01月20日

by ヨメレバ

 

 

エロスは、どの世界でも

文学の世界にだってエロスは存在します。

官能小説もしかりです。それだってまあ人によっては…

ですが立派な芸術です。

 

無論、俳句の世界にもそういう句は存在します。

人ですから、そういう感情を抱くのは

至極当然でしょう。

 

そんなちょっぴりムフフ(?)な句、集まりました。

 

感想

冒頭と最後の項目以外は

そんなに露骨ではありません。

冒頭のは英語から訳した句、というのが出てきますが

破壊力絶大です。

 

あからさまなんですから。

それはちょっと…と思えることでしょう。

 

でもそれだったら終盤の例として出てくる

実体験の女性の句なんか

これまたあけっぴろげですよ?

お、おうと一応戸籍上の性別はそういう扱いの私は

なってしまうほどにね。

(一応ベースケは自覚していますがあまりきついのは苦手です)

 

出てくる部位別にそういった句が出てくるのは

もうそういうニッチなのが好きな人の好奇心を刺激しますね。

私もそういうのの塊なのでもうね。

 

しかもさりげないしぐさというのにある種の

そういったものを感じる句が多いんですよね。

一見するとなんでもなく、そこにそういう要素はない。

だけれども見る人が見ればおお…と思えるような描写がね。

 

ちなみにですが2名ほど、有名な方が出てきます。

一人は以前やっていた番組で三人組で句の旅をしていた方。

その一人の句が掲載されています。

 

ちなみにその方は存在がまた魅力的なんですよね。

だからそういった句を読むのには違和感がありませんでした。

 

もう一人はある学校の学長さんだったっけな…

その人はなにかとその持論には批判を持たれることが多い人です。

私も批判的な目で見ていますね。

(なぜかというとその人の本来の分野の対談で下劣な言動をしていたから)

 

だけれどもその句にはその性で生まれてきたことによる

やるせなさというのも感じられました。

何かとこの分野は関係者が暴走して目も当てられないですが

不条理は性別の違い抜きにしても、あってはいけないことだとは思うのですよ。

 

あとは…そういったエロスを持たせた句の始まりの人の句。

全然古さを感じないのは

やっぱりエロスは人間のある種の要素だからかもしれませんね!!

 

おわり

体だけでなくて、身に着けるもののエロスな句もあって、

その中には文化の変化によりもはや失われてしまったものもあります。

着物が関わるものはあまり着なくなった以上

そういう機会はなくなってしまいましたからね。

 

でもやっぱり最後のそういうものを想起させる句が

何気に強烈だと思うの。

まあそれに気づいてしまう私も…認めますよ。

だってそうですもの。