有酸素に行ける日が多いです。
そして何気に魔境であるものを買えたのはうれしいです。
色違いで楽しむというのは良いこと。
エンドレス・ラブ 早川書房 1984年07月
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うへ―…
私は基本的に恋愛がらみ(特に翻訳もの)は好きではありません。
なぜかって?ひたすらアレ表現ばっかりだから。
私はそういうのは別に嫌悪は示しませんが
文章表現で長々読まされるのはつらいタイプなのです。
この作品も、ある種の場面でそういうのがあります。
しかもよりによって「特殊状況」でのそれ。
なのでその後の描写がなおさらえぐいのです。
これ一応映画になった作品なのです。
まさかそこもばっちり描写したのかね…
感想
人というのは熱心になれる生き物です。
それがよいベクトルに向いているうちはいいのですが、
そうでなくなった場合、それは狂気へとたちまち変貌してしまいます。
それは主人公であるデヴィッドがそうで、
彼は彼女であるジェイドとの関係を親の力で切られてしまったとき
狂気に駆られて彼女の家に火を放ってしまいます。
無論その後は彼はそういった病院で過ごすこととなり、
幾年か過ぎて病院からも解放されます。
無論のこと、彼女との縁を切らせるために
ありとあらゆる線は断ち切られていたわけです。
だけれども再び会いたいという心に動かされているデヴィッドは
本来守らねばならない約束事を無視し、
規定の手段をとらずに遠方へと出てしまうのです。
その執念はすごく、本来ならば
話すのをためらう仇として扱うだろう彼女の縁者にも
対面するんですよね。
そしてある種の運命のいたずらが
かつて愛し合っていた女性とのつながりを許す時…
まあここがある種のメインといいたいのですが
はっきり言ってその描写は決してきれいではありません。
先ほど「特殊状況」といったので、
そういうものが付加されているあげく
そこでデヴィッドは嫌悪したくなるような行動をとるのです。
正直マジ読書時注意なやつ。
そう、運命の再開はきれいじゃない。
まるで魔獣の如し。
そして最後にその一時は終焉を迎えるのです。
皮肉な裏切りとともに。
その後の荒廃と復活の描写がなかなかでしたね。
そう、何をしても二度と戻るわけではないのです。
何をどうこうしても。
荒廃時の行動を見ても、彼は自覚していたはずです。
もう戻らないとね。
そして、そのあとに救いの手は差し伸べられてるんですよね。
それは良かったなと思いました。
おわりに
うん、あれの描写がなかなかえげつなかったな。
今までにないえげつなさ。
人ってでもさ、本来生々しいんだよね。
これが本来の姿なのかも…