きちんと体を鍛えるとパンプする感じが伝わります。
ただし、午後から用事あってそこそこ負荷かかるのに…
気合入れすぎました。
パセリ伝説 memory 12 講談社 2009年12月16日
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ようやく、完結!!
ここまで来るの、本当に長かったですわ。
まあ、中の人が尻やらお腹が重いから動かないとかいうツッコミは
なしということで…あながち間違ってはないけどね…
この作品は児童向けの作品ながらも
悪との戦いの駆け引きで出てくるセリフがとても印象的なんですよ。
もしかしたら大人が読んでも、グッとくるものがあるんじゃないかな。
感想
終わってしまったのが残念だな、と思える本でした。
それとともに、なぜ著者がちょっと躓いた子たちの好感を得ているのかが
理解できた気がするんですよね。
どうしてもこの本の対象年齢の時代の子たちは
だんだんと成長していくにつれていろいろな表現ができるようになってきます。
でも、まだまだ成長は過渡期。時にその表現をうまく使えなかったりして
人を傷つけたり、うまく伝わらないこともあるのです。
それと、良くも悪くも学校というのは「秩序」を求められてしまうんですよね。
だからこそその枠から外れてしまった子たちはことごとくうまくいかないのです。
私もその一人でした。
ただし、私の場合はいわゆる崩壊家庭というのも一因だったのかもしれません。
なんとなく何も知らされないパセリに少し親近感がわくかも。
この最終巻では、一見して身近な存在だった人が
すべてを負に返そうとする闇のものだったという事実が判明します。
その存在はかつての歴史を消そうとまでしたのです。
これって、すごく恐ろしいことだと思いますよ。
前例がなくなる、ということなのですから。
そこから塗り替えられる歴史というのが「善」の場合ならば
まだいいのかもしれません。
それか「悪」の部分があっても、それを塗り替える出来事があるのならば。
でも…ギガのような「悪」しかない歴史を作るとなれば…?
そう、それは絶望でしかありませんよね。
ギガを倒すためにはどうすればいいのか。
それはやはり、過去というものに触れなければならないのです。
どうしてはるか昔に過ちが起きてしまったのか
何がいけなかったのか…
そう、歴史は振り返るためのものでもあるんですよね。
だからこそギガのやることは許されるものではないのです。
それとともに、ギガが最後に言ったセリフも理解できることでしょう。
この世から悪を消し去ることははっきり言って、不可能だと思います。
これだけ多くの人がいる以上、悪の華はどこかしらに潜んでいますし
善性を持っていた人たちだって、不測の事態に陥れば
悪に簡単になりえますので。
現実に現在の災禍だって正義という名の俗悪な行為に陥っているでしょ?
そんなものなんですよ。善性の顔をした悪がもう普通にいるのです。
だからこそ、本当に善を広めたいのならば、地道な行動しかないんですよ。
悲しいですよね。
そして、すべてが終わった後の描写も
なんか意味ありげなんですよね。
ただこれに関しては読者ごとの解釈があるので
あなた自身の「その後像」をはぐくんでくださいね。
おわりに
もう1冊実は外伝がありますし、同一世界の別シリーズもあります。
外伝は読みますが別シリーズはご縁があったときに…です。
著者のほかの作品も読みたいな…
厳しさの中にも優しさがこの本にはあるからね。