超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【~したいというものは、本当に尽きないもの】増田晶文「果てなき渇望」

さほど気温が上がらないといった割には暑いものです。

筋トレをした後、というのも大きいのかも?

 

 

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増田晶文「果てなき渇望」

果てなき渇望
増田晶文

草思社 2012年06月 

by ヨメレバ

 

 

 

 

 変わりたいという欲求は、尽きぬもの。

私も曲がりなりにも筋トレを習慣としており体の変化を求めています。

ただし、競技に出ようとは思ってはおりませんが。

今、SNSの発達により割と競技に出る人は可視化されつつあるので

前のようなイメージは変わりつつはあると思うのです。

 

感想。

私がこの本を読みたいなと思った理由は「あること」が書いてあったからです。

本当のことを書いてしまえば、残念ながらこの国を離れれば当たり前のように

それらの物質はサプリメントに含まれていますし、最悪密林でも

実は購入できてしまいます。

 

これは嘘ではありません、本当のお話です。

成分名にやたら数字が入っているあいつがいわゆる悪魔の物質です。

 

そう、この本のメインコンテンツといっていい「禁止薬物」です。

今でも何人かうっかりドーピング(風邪薬とかは本当に気を付けないといけません)で

処分を受けることがありますが、この本中に出てくるのは意図的な

禁止薬物摂取の人のお話となります。

 

一応匿名とはなっていますが、どうやら本中の履歴を見れば

わかる人にはわかるようで確かその人の実名を見たことがあります。

もちろん、ここでは出しませんよ。

 

その気持ちはわからないでもないです。

ただし、残念なことに彼の意見は決して一般の観点から言う「鍛えられた肉体」とは

一線を画してしまうんですよね。

 

確かにそれを使わない肉体は、一度に作ることのできる筋量なんて

人間の生理にかなった量しかなりませんもの。

それと日本でのビルダーの扱われ方もあるのでしょう。

でも、ほめられたものでは絶対にありません。

 

だって海外の公然の秘密が行われている競技を見ても

気持ち悪い、としか映りませんもの。

まるでSFに出てくる怪物、としか思えないんですよね。

 

もちろんあれはただ使っても体は絶対に変わらないのです。

そこに工夫をしたりしなければなりはしないのです。

ただのパンピーが使ったところで意味はありやしない。

 

あとは…それを使うことによる犯罪ですね。

どうやら日本でもあったようで、警察官が殺されています。

おそらくもう出所していると思われます。

(無期にはならなかったため、メンタル面に問題があった模様)

 

彼もまた、肉体を鍛えたい気持ちは一緒でした。

でもあれに取りつかれたわけで…

正しい方向になぜいけなかったんだろうね…

 

結構暗いお話がありますが

終章はボディビル界のレジェンドが出てきます。

食事内容がまずすごいんですよね。

決していわゆるマッチョ的な食事ではないところが。

で、あの肉体ですからね。

 

そしてお話も真摯さがすごく伝わってきていました。

今、ボディビルのクラスには80歳以上クラス級があります。

レジェンドもそうですが実は地元にも今は見かけなくなりましたが

このシニアクラスに出ていた人がいるんですよ。

もちろんマッチョです。強いじいじです。

 

おわりに

感想では扱いませんでしたが女性のもあります。

これもまた強烈ですよ、女性たるものがなくなるまで追い込むという

恐ろしいまでの姿勢。

追い込むということの本気さが伝わってきましたね。

 

今でこそSNSで当たり前のようにそれらが見られる時代。

変わったものですよね。

そんな彼らの素敵な写真にテンションを上げつつ、私も筋トレに励みますか。

 

筋肉は裏切らないよ!!