今日はパーリーナイト(ノンアルオンリー)となります。
一応アルコールはあるけど今日は別にいいや。
辛口のシードルスタンバっております。
消えた家 角川書店 1988年11月
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2つの顔を、使い分ける…
ユニークなミステリーが出てきましたね。主人公は2つの顔を持ちます。
副題のほうがメインとして動くことになりますけどね。
紅子はなお、表向きの顔の平岡ハルの娘という設定となります。
これがね、本当に正反対なのよね。
一応その事情を知っている人はいることはいるけれども
その事実は内密に、とはなっているわけで。
ただしそれなのに関わらず垣根を越えちゃう場合もあるけどね…
感想
謎解きの方は終盤にそれなりな感じでやってくれるので。
決して隠されている感じではないです。
犯人に関してはね。
もうね、登場人物が限られてくるので仕方ないといえば仕方ないのかな。
結構すごいな、と思うのはこの作品は
平岡紅子の時には必ずと言っていいほど
ベッドシーンが出てくるんですよね。
ただし、おそらく表面の影響(?)なのかはわからないのではありますが
あまり積極的ではないんですよね。
おそらく男を手玉に取るのが快感なのもあるのでは?
とは思ってはおりますが。
実はその中には事件に深ーく関係のある人とも夜を共に(?)するのですが
まあかわいそうなことに彼は…なのです。
まあ人によってはそれはすごくコンプレックスだったりするのです。
そしてその性質がこの作品の終盤に
思わぬ形で役に立つわけでして。
まあお察しの通りではありますが消えた家に関わった人が
この事件には非常に深くかかわっていくこととなります。
ただし本当ならばはじまりに関しては決して罪ではなくて
しかるべき手順を踏めば決してつかまりはしませんでした。
でも…取り巻く環境がそれを許しはしなかったわけです。
まあこれに関しては今もいるからね…
私はあまり男性のお付き合いはさほど興味がない(優先度下)けど
これが絡んだら一発NGです。
なぜならば過去にあった事件簿でこれがもとで明らかに自殺したであろう
案件を見たことがあるから。(もう想像ができるドロドロさ)
もしもそうでなければこんな大捕り物は
起きなかったはずなんですよね。
そして罪を重ねることさえもなかったわけで。
最後の方はまあまあシッチャカメッチャカです。
フルーティーなカワイソスな展開もありますしね。
おわりに
著者は割と早くに亡くなってしまわれています。
だけれども結構作品を残しています。
別名義の方はレーベルからYA向きかな。
そういうのも含め、読める日が来るといいですな。