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【厄介氏、災難】西尾維新「掟上今日子の遺言書」

明日は天気との戦いです。

雨が降る予報が出ているんですよね。

たぶん降られる前に何とかなりそうだけど。

  

 

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西尾維新「掟上今日子の遺言書」

掟上今日子の遺言書
西尾 維新

講談社 2015年10月06日

by ヨメレバ

 

 

 

 

 さっそく…

毎度おなじみ掟上今日子シリーズです。

寝てしまうと記憶がなくなってしまうという特異体質を持った彼女。

今回は12時間のタイムリミットの中で

事件を解明していくこととなります。

 

そして、やつが帰ってくるんですよ、やつが。

 

感想

久しぶりの隠舘厄介の登場となります。

しかも、のっけから負傷という災難のひどさ。

 飛び降り自殺をした人に巻き込まれるという

最悪命を落とすような事故に巻き込まれるのです。

(現実この事故、人が死亡したケースがあるんだよ)

 

この事件を起こしたのはなんと少女だったのです。

なぜ彼女が自殺という行動を起こしてしまったかを

知るのが今回の作品のテーマとなります。

 

その特異な状況からもしかしたら…ということも

出てくるのではありますが、それはあっけなく今日子氏が

否定してくれています。

そうなると確かにやったことは自殺…と思うことでしょう。

だけれどもそこには本当に本当に、根深い問題が

隠されているわけです。

 

ただし、この事件の真相はいろいろ照らし合わせても

決して許されるものではないです。

なぜならば、その歪んだ感情を発露させてしまい

今回の状況を作りだしたのは

行動に移したことそのものが許されるものじゃないから。

 

ちなみに本編からは外れますがこの作品には

かなりあれな場面が含まれています。

早々、厄介氏は確かに不幸を招く体質(?)ではあるものの、

そういった場面に関してはなぜか恵まれているのです。

 

まあ本的にはちょーーっときわどいかしらね。

まあそんな感じだからこそ、程よい感じに

いいシーンとなるのでしょうね。

 

まあこんな場面もあるのですが

ちゃんとラストにはきっちり締まっているんですよね。

そう、結局のところこれらの事件は確実に

犯罪なのです。

 

ただその事件背景上特殊な結末はたどるけど。

そこで厄介の気持ちが出てくるのですが…

刺さるものがありましたね。

 

 おわりに

事件の真相に刺さるものがありましたね。

わからないでもないけれども、それは許されない…

なんかもどかしい感じでしたわ。