超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【歪は作られているもの】内藤正則『プロパガンダ戦争』

明日はおそらく待機となりましょうぞ。

いいのです。

ようやく部屋の掃除が全終了したので。

 

 

 

 

内藤正則『プロパガンダ戦争』

プロパガンダ戦争
内藤正典

集英社 2020年09月17日

by ヨメレバ

 

 

 

 

情報というものは…

メディアというものの付き合い方に

一種の疑問を投じる書でしょう。

 

まあ件のものに問題があるというのは

だいぶん前から言われていることです。

残酷なことですがそういうものは

【ある種の情報】だけを印象的にし

大事なところを取り上げないものなのです。

 

え?これが日本だけのものだと思って?

んなわけナイナイ。

他の国だってそうなんですよ。

まあかくかくしかじかでしょうから。

 

感想

難民問題に関してかなりえげつない

描写が出てくることに驚かされました。

また、拒絶の理由があまりにもひどいのよね。

 

これ、やっている国がヨーロッパなのよ。

嘘でなくて。

ムスリムが関わっている「だけ」で

排除するという恐ろしさね。

 

そしてあらかじめ疑ってかかっているから

ある種の女性の暴行事件ですら

難民たちのせいにしたなんて言う

お前ら冗談じゃねーぞという事件が

発生しているのです。

 

何かと自分の意見は言う国ですらこの始末。

そもそも「人」であることには

変わらんのではないでしょうかね。

 

あともっと虫唾が走ったのは

ヨーロッパに長く住む日本人が

白人と同じ振る舞いを取ったということ。

(言い方よくないけど感想の便宜上こう言うね)

 

なぜに名誉白人だと錯覚した?

そもそもこの名前自体踏みにじってポイしたいぐらい

怒りで震えそうな言葉だけれどもね!!

 

そしてサブタイトルにある分断というのは

この宗教の差別だけではなくて

かのCOVID-19の件でなお一層ひどいものになるのです。

 

もうね、難民たちにとっては二重苦どころではない

状態なわけですよ。

それを受け入れている国は取ることか数国しかないですが

もうアップアップなのは事実でしかないのに

手を差し伸べることもなく批判するアチラの国々。

なんなんだろうね。

 

おそらく自分たちは優れた人間、というのが

根底にあるんだろうね、と思うんだ。

くそくらえなお話だけれどもね。

人は生きている限り聖人にはなれんよ。

そう見えたってなれんのよ。

「そう見えている」か「自称」にすぎんよ。

 

かなり重たい本だけど

あるSNSを使った革命的運動の別側面に関しては

必読といっていいでしょう。

 

おわりに

その国はアルジェリアです。

アラブの春があったときに至って冷静に

かつ少しずつ歩んでいくという方向を取った

稀有な例の国です。

 

なぜそうしたかといえばそういった運動をして

より一層批判を向けた先に警戒され

悲願を達成できなかった苦い経験があるから。

 

それ故に革命的なものは

あえてしなく集まるという

それはそれは高度なことをしているのです。

 

そう、本来は無理な状況を変えるには

着実しかないんだよね。

計画なしにやっても失敗するの。

 

でもメディアが取り上げるとね…

だからこそ大手の人たちは「黙っとけ」

邪魔でしかないんだよ…

 

大事なことは隠れている事実は

自分で探すしかないということ。

そういったものは「上っ面」しかやらないということ。