今日は有酸素を入れようと思えば入れられるけど
多分天候不良でお流れだろうな…
今は雲があってもまだいい感じだけどさぁ…
家族の言い訳 双葉社 2006年03月
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何か闇のある家族
この物語(全8話)に登場する人物には
何かしら家族の問題を抱えています。
ある事情で離婚の危機を迎えていたり
突然脳疾患のため夫がいなくなったり
会社をつぶしてしまい死を決意したり…
それぞれがそれぞれの事情を持っているのです。
現状はあまりにもつらいもの。
だけれども一つの出来事が
そのつらいものに光を与えてくれるのです。
感想
なんて突き刺さってくる作品なんだろう…
最初の作品から強く感じられましたね。
最初の作品は、夫婦関係の悪化で嫌気がさし
息子とともに旅に出た女性のお話です。
なぜ悪化したか…夫が立ち上げた電気会社が
人との関係の選定ミスで
収入減を絶たれてしまったから。
やがて生活は貧しくなり、
あらぬ噂に嫌気がさしたために
彼女と息子は旅に出たのです。
そんな中息子はおそらくストレスでしょう
熱を出してダウンしてしまいます。
ところが急な旅で宿も取っていなかったのです。
そんな中運良く取れた宿のおかみさんが
とても暖かい人で。
案外子供って悪いの察するんだよね。
私もそうでした。
だけれどもすでに身内に精神もボロボロにされていた私は
何も言うこともできませんでしたね。
彼の場合は多分、こういう不調だったんだろうね。
決して生まれつきそういう体質ではないはず。
だと思いたいな。
うん、昔を思い出すね。
もう1つだけ紹介ね。
これは会社をつぶしたある男の物語。
彼はIT系の会社で成功した過去がありました。
でした、ですよ。
だんだんとその業種を扱う人が増え
決してクリーンではなかったその会社はつぶさざるを得なかったのです。
そこで出会ったのはちょっとおせっかいが過ぎるタクシー運転手。
煙草に関して注意した運転手を
男はいい印象は持っていなかったのですが…
タクシー運転手はハードな過去を持っています。
身内をあることでなくしているのです。
そのいきさつがあまりにもハードすぎるのよ。
最初の作品もそうなんだけれども
確かにその人が悪い、というものはあっても
負の方向に運が巡る場合っていうのもあって
この場合は一人だけ悪いとは言えないんだよね。
うん、なんだろう。
人生において100%特定の事項が
悪いっていうことはほとんどないってことだよ。
こういうのを読むと感じるよね。
この作品は男の心のきれいさが
印象的なんだよね。
確かに悪いこともしてきたけど
根っこは優しいんだよ。
だからできた家族に恵まれてるの。
おわり
ちょうど昨日の作品でぶちのめされたから
こういう作品は癒しでしかありません。
最近感情が戻ってきています。
ある「人」のおかげだよね。
何かとその人の関わる場所は
ダーティーなイメージが抜けないけど
私は少数派のそれに関わる姿勢が好きなのですよ。
メインのそいつにゃあ興味ない。
(その業種だけしか興味ない)
とにかくよかった。