超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【その兵器、大変に危険】クライブ・カッスラー『QD弾頭を回収せよ』

あさってまた例の場所に殴り込み。

買いそびれていた掃除用のふくやつ

買ってくるぜ。

 

 

 

 

QD弾頭を回収せよ
クライブ・カッスラー

新潮社 1995年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

長らく行方不明の輸送機が抱えた秘密

その輸送機はある重大物を搭載していました。

しかしながら、その運搬途中でトラブルに見舞われ

その輸送機は突如として消息を絶ったのです。

 

そして時は経ち、

その謎の機体を調べようとする者がいました。

しかしながら、その輸送機はあるとんでもない

秘密を抱えていたのです…

 

感想

今回は珍しいことに…ピット無双ではあまりありません。

いや、無双といえばまあ無双でしょう。

 

この一連の事件を終わらせるために

普段だったらやらない行動を「あえて」やる

度胸無限大のことをやってのけるのですから。

 

だけれども敵のアジトに入ったはいいものの

今回ピットは後手に回ってしまう結果となります。

これは通してそれなりに読んでいればわかるのですが

今回のキーとなる計画に絡んでくる

謎の人物もまたいたわけですから。

 

そのために今回「は」無双はお休みです。

でも行動を起こしていなければ

確実に野薔薇作戦というとんでもなく

鬼畜な計画は完遂されてしまっていたでしょうから。

 

内容はね…もう血も涙もないテロとなっております。

こんなん実際に起きなくてマジよかったと思うね。

 

この本はピットにスキャンダル(モテ男だからね一応)が

出たりもするなかなかの作品なんですが

なんでピットを出し抜こうと考えるのかと

読んでいて感じてしまいましたよ。

 

無論、かぎつけられて計画は失敗。

しかもそのピットパパもとんでもない人物で

スキャンダルを記念品扱いにするというな。

さすが無双のパパパネェ。

 

そんな作品ですが印象的な場面があるんですよ。

それはね、すべてが終わった後の描写。

 

人種間の関係性の距離感という

どうにも現状は看破できそうもない

溝の深さを感じる描写があるのです。

 

だよね、結局今回の

事件の発端となったある家のテロ、

そしてそれに伴う暴走行為で

真っ先に疑われたのはアフリカの組織の方だったからね。

 

その一番偉い人はそんなこととは無縁だから

確実に何かが起きたとわかるはずなのに。

恐らく「黒人」というだけでそういう扱いなんだろうね。

 

そもそも人じゃろ?

人種、で見る時点で間違ってない?

それは付加情報でしかないの、気づかん?

 

おわりに

まあ結末は言うまでもないでしょう。

こんなトンデモな代物が

世にあっていいわけ…ないでしょ!!

 

他の面々がかっこいい稀有な巻でした。

まあピットもいろいろ(そっち方面含め)がんばったよね。

 

でもオイタはほどほどにだよっ!!

 

 

おしまい