明日、どうも行くことになりそうだね…
ただし雨が降ればお休み!!
その確率は大きめだぜ。
氷山を狙え 新潮社 1982年06月
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怪しげな氷山が…
その氷山には船が隠れていました。
そこに識別できるように印をつけたのです。
ところが…
その痕跡があっけなく消された挙句
ピットとともにいたハネウェル博士は
何者かの襲撃を受けたのです。
その結果ハネウェル博士は
命を落としてしまい…
感想
今回は圧倒的不利な状況、
しかも多数の命がかかっている
絶体絶命の状況から
執念のごとく生還する
ピット無双な作品です。
無双するという豪華さに恥じないほどに
敵は強力で暴虐の限りを尽くし
なおかつその財力を悪用して
「世界を掌握」しようだなんて言う
途方もないことを企んでいるのです。
敵はすでにピットたちを最初から監視しており
彼らが用意されていた船を使って
移動することも先に読んでいました。
だけれどもピットはもうそれが
「力づくでも命を奪う」というのを
すでに認識していたので奇策をもってして
相手の無双的状況を打開するのです。
そして実はですね…
この作品に1回だけ、彼らしくない
えらいこっちゃな描写があります。
ここまで作品を読んできたあなたならば
その状況に陥るのがいかに不自然なのかは
理解できるかと思います。
そして、彼がなすがままになったあとには
同じような人たちが固められて
死を待つのみになっていたのです。
こういうことをする輩ですからね。
今回の相手は。
しかも最後の戦いはうかつなことをすれば
危険な場所を悪用しているのです。
この巨悪はこともあろうか
2つの国を乗っ取ろうとたくらんでいたのです。
もうね、やりたい放題でしょ?
無論これはあってはいけないし、
仮に許してしまったとしたら
大変なことになるやつです。
そのため今回ピットは
満身創痍というもうこうなったら
あきらめるしかないだろ?という絶望99.…な状況で
戦い抜いていくわけなのです。
すべての精鋭の部隊たちが消え
黒幕が目の前に現れたときに
ついにピットが鉄槌を落とすのです。
この凶悪の権化とも呼べる
狡猾な悪魔に
この悪魔の手により歩くことさえかなわなくなった者
くるぶしの骨を折られたもの
そしてある事実をもとに脅され、抵抗できなかったもの…
すべては彼の怒りで終わるのです。
おわりに
もちろん今回もいつもの描写である
潜水情報収集タイムはあります。
残念ながら今回は空振り気味でしたが。
権力がある人ほど謙虚でないといけない。
だからこそあのあいつは、間違えた使い方をした挙句に
とんでもないことを考えた結果
破滅の道をたどりました。
ちなみにですが、
ある人はとんでもない事実があるので
そこ必見ね。